江の島ブロック町内会は、住民の生活の快適さと観光面での発展の調和を図りながら運営をしていくという点で、他の町内会とは異なるかもしれない。昭和25年の灯台設置の翌年に、商店街の結束を目的に弁天会が組織され、その後東町と西町の二つの町内会が加わり現在の三つの町内会となった。
現在176世帯394人が住んでいるが、他家の間取りまで知っているというほど住民同士のつながりは強く、災害時に公的支援を受けるまでの間の食料や水は、40軒ある飲食店と2軒の旅館の備蓄で賄えるだろうと予測している。
江の島の生活は地形的に不便なことも多いが、行政等の支援もあって現在はかなり改善されている。たとえば、ごみ収集車が島の奥には入れないため、20年ほど前はそれぞれ焼却所で処理していたが、今は市指定業者が島内全域を回り、ごみ収集車が来るヨットハーバー近くまで運んでくれるようになっている。
島内の安全を守るための防犯パトロールは毎月一回日曜日に実施しているが、各町内会から3名ずつ参加し、岩屋まで島内の隅々を回っている。ユニークなのは駐在さんも一緒に回ることで、民家が少ない島内の夜道の同行者として心強い限りだ。
三つの町内会で今後さらに取り組んでいきたいことは、一層の観光化を図りながら自然をどう残していくかということ。干潮時には歩いて、満潮時には渡し船や人足に背負われて島へ渡った長い歴史を経て、明治24年に桟橋、昭和24年にコンクリー製の弁天橋、そして東京オリンピックのヨットハーバー建設に伴い、昭和39年には車が通行できる江の島大橋ができた。橋の建設の度に島内の生活は格段に便利になり、島を訪れる観光客の数も急増したが、一方、ヨットハーバーをはじめ、観光客誘致のための施設が建造された結果、自然豊かな磯はなくなり、松も少なくなってしまった。近年、壊された自然を取り戻そうと、江の島環境美化推進協議会という組織もでき、今年は桜8本と松2本を植えたが、この植樹は今後も続けて行くことになっている。
古き良き江の島の伝統と自然環境を守りつつ島の発展、そして何よりも島にすむ人々の安全・安心のくらしをどう守っていくか、三つの町内会はがっちりスクラムを組んでこの課題に取り組んでいる。
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