2021年11月19日(金)
片瀬地区自主防災協議会の皆さんと片瀬中学校の生徒の皆さんとの合同防災学習会が片瀬中学校で行われました。
午後、格技室に各自治町内会の会長や防災担当の方々が集合しました。
自主防災協議会中島会長から挨拶
自主防災協議会と中学校との合同防災学習会をしているのは、藤沢市では片瀬地区のみで、防災意識も高く、地域に密着した中学校との合同防災学習会を通して、今後の防災に生かせるよう、生徒の皆さんに各地区の防災への取り組みを伝えてください、との挨拶でした。
中学校の5時間目の授業が終わると、下校準備をした生徒が自治町内会毎に集まりました。
今回は、片瀬地区の中で920世帯が住む西浜地区を取材しました。
自主防災協議会中島会長から生徒たちへ
「日本国内で自然災害が発生している。
片瀬地区は海や山、川とも近く、いつ災害が発生してもおかしくない。自助、共助による災害被害軽減について生徒の皆さんに学んでもらいたい。
大人になっても、今日の学習で経験した事を国内・海外における災害時に、ぜひ役に立ててほしい。」とのメッセージを伝えていました。
西浜町内会馬場会長からは、
「西浜地区は海が近く、津波の危険がある。「津波てんでんこ」と言う言葉の通り、まずは自分の身の安全の確保に努めてほしい。まずは逃げて。命を守って。避難後、次はぜひ若い方の力を借りたい。」とのお話がありました。
また、西浜町内会大谷理事からは、
「津波は予測できないので、すぐに行動する必要がある。地域の避難訓練にもぜひ参加してほしい。」との事です。
片瀬中学校防災担当の平野先生からは、
「何か災害があった時に一番頼りになるのは地域の方。今日は地域の方との顔合わせが大切。生徒の皆さんは地域の一員として、今後に活かせるように学習しましょう」との説明が生徒たちに対して行われました
片瀬中学校から各地域の防災倉庫等を確認しながら集団下校しました。
片瀬中学校PTAの方々が集団下校を見守っていました。
西浜地区の防災倉庫は山本公園内にあります。
防災倉庫とは別に、津波の防災用品は各避難所に備蓄しているとの事です。
西浜地区は所帯が多いので、A~Fブロックに分けて避難所を設置していますが、ほとんどの生徒が自宅がどのブロックに所属しているか知らない様子でした。
馬場会長より、住所や建造物を確認しながら、ブロック毎の避難所を説明。
自宅がどのブロックにあるのか、いざと言う時にどこに避難するのかを初めて知ったお子さんも多く、馬場会長も驚かれていましたが、改めて「まずは自分の身を守って。逃げて。その後は、避難所で君たちにぜひ助けてもらいたい」と話すと、生徒の皆さんは頷きながら真剣に話を聞いていました。
日頃、学校生活が長い生徒の皆さんは、なかなか地域の方と接する機会が少ないのですが、今回のような合同防災学習会は、子どもたちの防災意識も上がり、避難した後に自らどのように行動するか考えるきっかけにもなったのではないでしょうか。地域の方と地域に住む子どもたちがつながる事ができ、とても有意義な時間でした。