9月8日(金)に東海道沖に接近した台風13号による大雨で、関東・東北の太平洋側の広い範囲で浸水被害が発生し、千葉県茂原市でも床上浸水2000戸以上という大きな被害が発生しました。
HSVNでは、9月10日に立ち上がった災害ボランティアセンター(以下災害VC)のボランティアの受入れ状況を確認しつつ、会員に参加を募った結果、8名の会員が参加を表明し、9月17日乗用車2台、トラック1台に分乗して茂原へ。当日は団体のみの受入れで、受付後ただちにマッチングを受け、A班4名は家屋清掃の現場へ。B班4名は土砂撤去の現場へ入りました。
A班は室内清掃で、浸水は床上20cmほど。泥は乾き切って床の上に薄くこびりついていた状態でした。家具を移動しながら、モップで床を何度か水拭きしたあと、タオルで床と壁を拭き上げ、13:30に作業を完了しセンター帰着しました。
B班は裏山が崩れてU字溝を埋めたところの土砂撤去。粘土質の土と絡まる木の根に苦戦しつつも、住民3名も応援に来てくれて、なんとかU字溝開通。周囲の土砂は取り切れなかったのでセンターには継続支援が必要と報告しました。
茂原市災害VCの設置は3回目で、運営に混乱は見られませんでした。およそ40名~50名いるスタッフの多さに驚きました。各班は屋外に点在するタープテント(ボラ受付、待機場所、マッチング、休憩所)に配置。資機材班のみ玄関脇倉庫に設置されています。マッチングも屋外テントのホワイトボード1枚で対応していました。待機場所、休憩コーナーもゆったりしており、送迎は全てハイエース型でライオンズクラブが10台借上げて提供したそうです。スタッフにはレスキューバイク(RB)のほか、防災士、SL災害救援ボランティアネットワーク、赤十字防災ボランティアなどもいました。中心的なスタッフは茂原社協、県内社協職員などで、後は地元ボランティアが多数でシニアが多い印象でした。基本に忠実な役務フローのもと運営されているように見受けられました。