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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2021年度 特別賞】糸魚川ジオパーク協議会:「活火山の新潟焼山を知る!楽しむ!備える!プロジェクト

概要

ID 手法・事例00145364
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2021年度 特別賞】糸魚川ジオパーク協議会:「活火山の新潟焼山を知る!楽しむ!備える!プロジェクト
防災対策テーマ
  • 防災研究・講演会、防災教育等の実施
  • 外部向けの広報活動
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

・糸魚川市にある新潟焼山は、2016年に小規模な噴火が発生した気象庁の常時観測火山である。学校や地域では、防災教育と避難訓練の一層の必要性が指摘されている。
・本プランでは、ボトムアップ活動として、児童生徒や地域住民が焼山について楽しみながら知る機会を設け、ハザードマップを利用した集落ごとのきめ細かいワークショップなど地域一体となった防災減災に繋げていくことを目標とした。

活動の概要

①高校生を対象とした新潟焼山の防災学習についてワークショップや講義の実施
・高校生にワークショップを行って新潟焼山について知りたいことを事前に調査し、その意見を踏まえて、大学教員や他のジオパーク関係者に講師を依頼し、Zoomを使った講義を実施した。
・その学習成果を「高校生国際交流会」で発表するとともに、児童向けの紙芝居を作成した。

 

②集落ごとに開催し本音が言えて実践に即した形の防災学習の実施
・新潟焼山山麓の湯川内集落の方と意見交換を行い、集落単位のきめ細かい防災学習を実施した。
・火山災害と共に生きる地域の人に着目した新潟焼山ツアーを実施した。
 

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

①高校生を対象とした新潟焼山の防災学習についてワークショップや講義の実施

・生徒を対象に新潟焼山の何を知りたいかワークショップ形式で意見出しを行った。

 

 

・新潟焼山を研究している大学教員や似たような火山を有した島原半島ジオパーク、洞爺湖有珠山ジオパークなどに講師をお願いしてZoomを利用した高校での講義を合計5回実施した。

 

 

・「高校生国際交流会(高知県室戸高校主催)」にて、これまで学習した内容を発表した。

 

 

・糸魚川に在住する紙芝居作家の協力を得て、糸魚川白嶺高校の美術部生徒と紙芝居を作成した。
 

②集落ごとに開催し本音が言えて実践に即した形の防災学習の実施
・今後の活動の内容について、新潟焼山の山麓に位置する湯川内集落の方との意見交換を実施した。

 

 

・火山の災害と恵みを受ける地域に生きる人に着目して11月に開催した新潟焼山のツアーを実施した。

 

 

・新潟焼山のある早川谷を対象に、あらかじめ撮影した動画を編集し、放映して集落ごとのきめ細かい防災学習を実施した。
・ハザードマップと集落の地図を印刷した物を活用し、実際に噴火が発生した際の避難計画について、参加者一人一人と対話をしながら検討を行った。

課題・苦労・工夫

①高校生を対象とした新潟焼山の防災学習についてワークショップや講義の実施
・学校として初めてZoomを活用して講義を実施したが、幅広い方に講師をお願いできることから大変有意義であった。

 

②集落ごとに開催し本音が言えて実践に即した形の防災学習の実施
・ツアーや学習の内容について、地域住民と回数を重ねながら内容を調整したため多くの時間を費やすことになったが、ジオパーク活動が理想とする地域住民によるボトムアップの活動を実践できた
 

得られた成果

①高校生を対象とした新潟焼山の防災学習についてワークショップや講義の実施
・Zoomを活用し全国から講師をお願いする、ことができ、今までの一方的な知識の享受ではない、生徒の主体的な学びが実践できた。

 

②集落ごとに開催し本音が言えて実践に即した形の防災学習の実施
・地域住民との対話を通じて、新潟焼山の魅力について再発見することができた。人に焦点を当てたボトムアップのジオパーク活動が実践でき、集落ごとに新潟焼山の魅力と災害を伝える取組みが実践できた。
 

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
なし なし なし 防災対策情報推奨用(試験ページ)
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
研究者 新潟大学 なし
地域関係者 島原半島ジオパーク なし
地域関係者 洞爺湖有珠山ジオパーク なし
地域関係者 新潟焼山愛好会 なし
関係者説明

糸魚川ジオパーク協議会
新潟県糸魚川市は、フォッサマグナや国石ヒスイなど自然環境に恵まれ、2009年に日本で初めて世界ジオパークの一つに認定された、自然・文化資源を「調べる・守る・伝える」ことを目的としたジオパーク活動に取り組む団体。
糸魚川市や新潟県など行政と地域の団体や事業者が参加している。

 

新潟大学や島原半島ジオパーク、洞爺湖有珠山ジオパーク
糸魚川ジオパーク協議会のネットワークを活用した。

新潟焼山愛好会
新潟焼山の噴煙観察や登山道整備を実践する団体。

実践人数
4
実践開始日時 2021年10月01日
実践終了日時 2022年03月31日
実践地域
新潟県
糸魚川市
実践場所
新潟県立糸魚川白嶺高校、糸魚川市 新潟焼山山麓、湯川内集落等
参加対象
参加人数
38
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)糸魚川ジオパーク協議会(全体).pdf
実践団体情報(概要)糸魚川ジオパーク協議会(概要).pdf
プラン1糸魚川ジオパーク協議会01.pdf
プラン2糸魚川ジオパーク協議会02.pdf
 

使用経費

0~30万円未満

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
5 日
実践の所要時間
13 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

Zoomなどインターネットの知識がある教員や生徒
紙芝居の絵を高校の美術部に依頼
新潟焼山だけではなく防災一般に関する知識
Zoomによる遠隔講義の録画映像

導入手順・工程表

年間活動記録糸魚川ジオパーク協議会(年間活動記録).pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ

※「1.内容/(7)実践人数・(13)参加人数」の値は、プランごとの人数の平均値を使用
※「4.必要条件/(3)準備の所要時間・(4)実践の所要時間」の値は、プランごとの該当時間の平均値を使用