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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2020年度特別賞】呉工業高等専門学校「3Dマップの製作による小中学校向け防災教育」

概要

ID 手法・事例00143281
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2020年度特別賞】呉工業高等専門学校「3Dマップの製作による小中学校向け防災教育」
防災対策テーマ
  • 学校等での防災教育の実施
  • 防災マップ・推奨避難経路の作成・配布
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

・2019年度から5年間で呉市立小中学校全62校での防災授業実施を目標に活動していたが、2020年度は新型コロナウイルス対策のため,小中学校での防災授業実施は当初の予定通りにはできなかった。

・そこで、今後の展開をにらんでwithコロナ・afterコロナの時代でも継続できる実施方法について検討した。

活動の概要

①防災授業(3Dマップ製作)
・周辺地域についての防災講義を行い、学校周辺の3Dマップ製作を行った。

 

②原小学校Zoomによるオンライン防災授業
・Zoomで呉高専と原小学校を結び防災授業するというオンライン出前授業を開催した。

 

③宮原中学校Zoomによるオンライン防災授業
・Zoomで呉高専と宮原中学校を結び、呉高専生徒による事前に送った中学校周辺の3Dマップキットの製作指導とひろしま マイ・タイムラインの作成における3Dマップの活用について解説した。

 

④天応中学校 防災授業
・Zoomで呉高専と天応中学校を結び、呉高専生徒による事前に送った中学校周辺の3Dマップキットの製作指導とひろしま マイ・タイムラインの作成における3Dマップの活用について解説した。

 

⑤KURE防災かいぎ出展
・KURE防災かいぎに出展し、一般の呉市民を対象に3Dマップ製作を実演した。

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

①防災授業(3Dマップ製作)
・学校周辺の危険区域や平成30年7月豪雨での呉市内の被害状況について講義を実施。
・併せて、学校周辺の3地区(阿賀小学校区,横路小学校区,三坂地小学校区)の3Dマップ製作を行い、登下校時の避難行動や学校の防災計画を考えるうえでの参考とした。

 

        


②原小学校Zoomによるオンライン防災授業
・呉市立原小学校の小学生に事前に広島県一斉防災教室教材「小学生(高学年)用」を配布し、「わが家の避難マップ」を作成してもらった。
・教材の内容に沿ったパワーポイントを作成して、同小学校の教室と呉高専をZoomで結んでオンライン防災授業を行った。
 

 

③宮原中学校Zoomによるオンライン防災授業
・宮原中学校には広島県一斉防災教室教材「一般用」を配布し、「わが家の避難マップ」を作成してもらった。
・また、事前に中学校周辺の3Dマップ製作キットを送付し、Zoomを使って呉高専学生による部品の組み立て実演や疑問点に遠隔で解説した。
・最後に、ひろしま マイ・タイムラインの作成における3Dマップの活用について解説した。

 


④天応中学校 防災授業
・天応中学校には広島県一斉防災教室教材「一般用」を配布し、「わが家の避難マップ」を作成してもらった。
・また、事前に中学校周辺の3Dマップ製作キットを送付し、改良したマニュアルを使ってZoomを使って呉高専学生による部品の組み立て実演や疑問点に遠隔で解説した。
・最後に、ひろしま マイ・タイムラインの作成における3Dマップの活用について解説した。

 

⑤KURE防災かいぎ出展
・KURE防災かいぎに出展し、市内4拠点同時にオンラインで呉市の一般市民向けに3Dマップ製作の実演授業を行った。
・平成30年豪雨被災地域で防災活動を行っている方々とZoomを使ってしない6拠点を結んだオンライン会議を開き、3Dマップの活用方法について検討を行った。
 

 

課題・苦労・工夫

・呉高専の学生主体の活動として実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症対応のため校内外での活動に非常に制限が多かった。

・連携先の小中学校でも外部の人を入れることが難しく、当初予定していた活動ができない状況だった。

・その状況で以前から連携している小中学校と呉高専をZoomで結んで防災授業するというオンライン出前授業の開催、3Dマップ製作を含む形式のオンライン・オフラインの防災授業を複数の学校で試すことができた。

得られた成果

・広島県一斉防災教室教材を活用し「わが家の避難マップ」を描いてみる事前学習させること,小学校の先生の指導の下,事後学習として感想文を書くことにより,学習の定着を図ることができた。

・Zoomを活用して、小中学校に対してオンラインで3Dマップ製作を実演指導する授業スタイルを確立することができた。
 

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
学校防災担当 河村 進一 呉工業高等専門学校 代表・環境都市工学分野 教授 防災対策情報推奨用(試験ページ)
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
地域関係者 なし 呉市市民協働センター
関係者説明

呉工業高等専門学校
呉高専では,学生約800人が学年学科を超えた学生チームをつくりプロジェクトを遂行する「インキュベーションワーク」という授業を2015年から行っており,80以上の学生主体のプロジェクトが動いています。3Dマップ製作チームもその中の一つで,GISとレーザー加工機による3D地形モデル製作とそれを使った防災教育に関する活動を行っています。

 

呉市市民協働センター
防災イベント「KURE防災かいぎ」の主催者

実践人数
4
実践開始日時 2020年06月16日
実践終了日時 2021年01月24日
実践地域
広島県
呉市
実践場所
呉市立呉高等学校 教室、呉市立原小学校 4年生教室、呉市立宮原中学校 教室、 呉市立天応中学校 教室、 くれ協働センター(本会場配信拠点・3Dマップ製作あり), 安浦まちづくりセンター(3Dマップ製作あり), 天応ふれあい集会所(3Dマップ製作あり), 旧昭和東小学校(3Dマップ製作あり), 呉工業高等専門学校(配信), ひろ協働センター(オンライン視聴のみ)
参加対象
参加人数
31
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)呉工業高等専門学校(全体).pdf
実践団体情報(概要)呉工業高等専門学校0.pdf
プラン1呉工業高等専門学校1.pdf
プラン2呉工業高等専門学校2.pdf
プラン3呉工業高等専門学校3.pdf
プラン4呉工業高等専門学校4.pdf
プラン5呉工業高等専門学校5.pdf
 

使用経費

1万円~3万円未満

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける かなり
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける かなり
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける かなり
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける かなり
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
3 日
実践の所要時間
2 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

Zoom、iPad3台、PC1台、書画カメラ、広島県一斉防災教室教材、ひろしま マイ・タイムライン

導入手順・工程表

実践活動の記録表 呉工業高専年間活動記録.pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
伝えたい相手 メッセージ
防災教育に取り組みたいと思っている先生方

防災教育を始めると,思っていなかった課題が発生することはよくあります。そこで諦めずに,課題解決を目指すと,より良い取り組みが見えてきます。何よりも生徒が成長します。学校現場にどうやって防災を入れ込むか(時間を確保するか),は課題の1つですが,「防災を教える」の視点だけではなく,「防災『で』教える」の視点で日常を見直すとチャンスがたくさん見つかります。

(授業実践⑨)より

実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ
なし