うちの子が赤ちゃんだった頃。
「子育て支援センター」に大変お世話になりました。
暑い日や雨の日、外遊びができないときに。
腰痛や腱鞘炎で抱っこができないときに。
誰かに話をゆっくり聞いてほしいときに。
子育てアドバイザーさんが、いつもホッとする笑顔で出迎えてくれます。
たくさんの人が訪れる場所ですが、アドバイザーさんは親子の顔と名前をすぐに覚えてくれて、とても親しみを感じます。そのうえ、どの母親にどんな悩みがあるのか、どの子にどんな個性があるのか、それぞれの親子の取り巻く環境を把握して、適切なアドバイスをしてくれます。
私は、赤ちゃんと関わってきた経験がまるで無かったので、母乳とミルクの悩みに始まって、離乳食や歯みがき、検診やトイレトレーニング、地域の遊び場やイベント、保育園や幼稚園の情報に至るまで、ひとつひとつの質問に丁寧にアドバイスをいただけて、とっても心強かったです。
そんなある日、夜泣きが続くこと4日目。
ヘトヘトに疲れ、子育て支援センターへ向かいました。
アドバイザーさんが私の顔を見たとたん、
「大丈夫?お子さんを抱いててあげるから、ちょっと休んでいってね」
と、声を掛けてくれました。もう、涙が出るほどありがたい言葉でした…
しばらく休憩を取ったあと、アドバイザーさんが笑顔で「ちょうど乳歯の生え始めだから、むず痒くて夜泣きしてるのかもね。ちゃんと成長している証だね」と、いつも必ず、前向きになれる言葉をかけてくれました。
こうして頻繁に通うにつれて、私と同じような悩みのあるママ友ができたり、たくさんの先輩ママのアドバイスを聞けたり、自分とは異なる悩みを抱えたママ友から広く学んだりと、貴重な時間を過ごせました。
子どもにとっても、いろんな友だちができました。
一緒にお昼ご飯を食べたり、お昼寝をしたり。ときにはオモチャを取り合って喧嘩をしたり、仲直りをして譲り合ったり。あたたかい日常になっていきました。
また、子育て支援センターでは電話相談も受け付けてくれます。私と子どもが、初めて一緒にインフルエンザにかかったときに(病院で治療を受けたあとに)熱がツラくて寝込みながらも、アドバイザーさんに電話で話を聞いてもらえて、大変助かりました。
あるアドバイザーさんの言葉を、今でもずっと心に留めています。
『今しか経験できない、
一度きりの子育ての時間を、
一緒に育ち合いましょうね!』
挿絵協力:亜梨沙