早いもので、令和に御代替りをし、今年もまた夏を迎えました。
この季節になると、夏休みに子どもと遊んだ情景が、生き生きと思い浮かんで、懐かしくシアワセせな気持ちになります。
藤沢市には、遊び場がたくさんありますが、その中でも思い出深い場所をいくつか書きたいと思います。
今年で30周年を迎える「湘南台文化センター」には、子どものお友だちとよく遊びに行きました。
広いドーム型の「プラネタリウム(3階)」では、季節の星座をゆったりと眺めたり、星空コンサートやアロマの香りも楽しめるプラネタリウム、迫力のある恐竜や生きものの進化を学べるテーマなどがあり、一年を通して充実した内容が盛りだくさんです。とくに、子どもと繰り返し観に行ったのは「宮沢賢治の銀河鉄道の夜」です。大きなスクリーンで美しい描写を体感したときには、自分が児童書の中へ、そのまま飛び込んだかのような感動がありました。
「展示ホール(地下1階)」は、小さい子どもから大人まで楽しめるたくさんの展示物を、手でさわって確かめたり、科学や世界の文化を遊び感覚で学べるものばかりでした。
「オープン・ワークショップ(1階・申込不要)」では、季節に合わせたテーマや工作を色々と体験できます。どんな学年でも「これ、やってみたい!」と、自分の興味を発見できるように構成されているので、本当に素晴らしいと思います。
「陶芸教室(申込制)」では、自由にデザインしたカップや小皿などを作り、色付けしたあと窯で焼くという、本格的な一連の製作体験が出来ます。子どもが作った湯のみ茶碗を、おばあちゃんの誕生日にプレゼントをしたら、大変喜ばれました。
「メダカとあそぼう」というテーマでは「藤沢メダカの学校を作る会」の先生と一緒に、生態を調べたり、自然観察をしながら環境も学べる、とてもよい機会です。
「マフラーをおろう」は冬に行われ、木製の大きな織り機を使って、手織りの工程をわかりやすく学ぶことができます。
うちの子どもは、自分の好きな毛糸で好きな柄に織り上げたマフラーを「もったいなくて使えない!」と言って、ずっと保管しています。
また「プチロボで競争しよう」という人気のワークショップでは、クワガタのような形のロボットを、キットを組み立てて製作します。子どもたちは、実験用の保護メガネをかけて軍手をし、先生方に「ハンダごて」の使い方を教わり、長時間ずっと熱中している様子は、まるで小さな博士の風格です。
完成後は、コントローラーを操作し、クワガタのアゴにボールを挟みながら、箱形の大きな迷路を走行させてタイムを競い合います。付き添いの大人まで一緒になって、ついつい盛り上がってしまう楽しい企画でした。
ちょっと難しいけれど、どれも本物志向のテーマは、子どもにとって、大きな達成感を味わうことができます。
うまくいかなくても、
ちゃんとやり直せること。
なんでも、そう簡単には
うまくいかないこと。
五感をフルに使いきって、
楽しく学び尽くしたことは、
ずっとずっと残っていくと思います。
挿絵協力:亜梨沙