私の1日は、ほとんどが
「寝たきり」なのですが
これは想像を遥かに越えて
大変なことです。
「寝たきり」ということ
身体の苦しみに加えて
心の苦しみは
とても耐え難いものです。
床の中でひとり
毎日、毎日、
流れる雲を見つめ
鳥の影を羨望し
天井のシミに寂しくなり
西日が射すと泣きたくなって
子どもの「ただいま」の声で
フッと生き返ります。
夜は、
子どもの寝顔を傍らで凝視して
「明日も生きられる」と、
自分と約束できるのです。
挿絵協力:亜梨沙