私は「指定難病」と認められて「いない」難病をもっています。
認知度が低い疾患のため、正しい診断がつくまでに、気の遠くなるような時間がかかりました。
現在の日本では、指定難病と「認められている」疾患は少なく、その反対に「認められていない」疾患はとても多いのです。「認定外」ということは、国から支援を受けられない、ということです。治療法が無いという不安を抱えながら、対症療法にかかる医療費や生活費、子どもの養育費にまで影響が及びます。
私のせいで、家族に負担をかけているのです。
しかし、いつも子どもはこう言います。
「ママは、いてくれればいい」
私は、諦めることをやめました。
私を診てくれる病院を探し続けて数年が過ぎた頃、やっとの思いで専門医の診断がついたのです。もちろん、診断がついたところで治療法はありません。
しかし、私の中で「たとえ難病をもっていても、私なりに自立をしたい」という思いから、考え抜いたあげく、
藤沢市社会福祉協議会のコミュニティーソーシャルワーカー(CSW)へ相談をしました。
光がみえてきた瞬間でした。
挿絵協力:亜梨沙