ある日、藤沢市のCSWの担当の方が自宅を訪問してくれました。
私の現状を伝えると、まず『大丈夫、安心してください。』と受け入れてくれ、私でも、いくつかの支援が受けられることや、一人では考えも及ばなかったアイデアを提案してくれました。
相手から「共感してもらえる」ということが、こんなにも心地よいことだったのかと、久しぶりの温かい感覚を味わっていました。
もしもの災害時に向けて、地域と繋がる機会をもったり、お弁当の宅配や、家事の代行、病院への送迎、そして、今まで何年かかっても見つからなかった緊急時のかかりつけの病院を見つけ、間を取り持ってくれました。
つまりこれで、わたしは万が一の時には、近隣の病院へかかることができ、這ってでも子どもの食事を作ることも無くなり、
治療へ出掛けられずに症状に耐えるだけの日々も無くなり・・・
わたしの「我慢」と、子どもの「不安」が
ゆっくりほどけて風が吹き通っていくような気持ちでした。
また、医師の理解さえ得られたら一時的にでも障害年金の申請をする方法もあると知りました。あるいはこの先、障がい者手帳を取得できるかもしれません。
自分が諦めさえしなければ、「一歩」でも行動を起こせば、その先にもずっと道が続いていたのだと、ようやく自分を取り戻せた瞬間でした。
挿絵協力:亜梨沙