秋の涼しさを感じる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
来週に行われる、「湘南大庭ふるさとまつり」にて
相談窓口を開設させていただきます。
日程 10/27(日)10:00~15:00
場所 体育室 なんでも健康相談コーナーの一部
※10/26(土)は相談窓口行いませんので、お気をつけください。
CSW 樋口
私は平成28年4月からCSW(コミュニティソーシャルワーカー)として、主に地域の行き場のない困りごとをお受けしています。ご相談してくださるお一人お一人にそれぞれの事情があって、どうにもならないことを抱え、自分は生きていていいのかと自問自答を繰り返している状況が多くあります。
今後このサイトのこの一コマを、ご相談者が自分自身のこころの声を言葉にして届ける場にしていこうと思います。ご本人がこの場で自分の言葉で自分自身のことを振り返り、自分の役割を改めて一緒に考えます。そして、地域では本当に何が必要なのかを改めて考えていければと思っています。
「こころ」というフレームネームにしました。
「こころ」初発信してくださる方は、難病を抱え子育てをしながら生活している40代女性です。私はこの方とお会いするといつも“可能性の光”を感じていることから、仮ネームは『HIKARI』とさせていただきました。ご本人のメッセージ「こころ」は2週間に1回のペースで更新していきます。
世の中には
身体的暴力を振るう人がいます。心理的虐待を与える人がいます。
放置(ネグレクト)する人がいます。
その人は、私たちのご近所さんもしれない。
家族の知り合いかもしれない。
仲のよい友人かもしれない。
この社会に、いくらでも「それ」はあるんだと、私たちはもう気づいています。ですから、無関心でいることはやはり罪なことなのかも知れません。
そして、暴力を振るう人を、ただ責めるだけではなく、ただの一人の人間として、見つめる必要があります。
きっとその人は、
父親だとか、母親だとか、
家族だとか、
肩書きを持っただけの
ただの弱い人間です。
そんな弱い人間である私たちの子どもは、体力も、知識も、経済力も大人に勝ることは出来ません。
だから、子どもには逃げ場がありません。生きる為に必要なものを、まだ充分には持っていない。
それなのに、私たちが無関心であったり、守ることを放棄してしまったら、大人でも背負えない苦しみをも、あの小さな身体で引き受けなくてはなりません。
孤独のなかにいる暴力を振るう人も、
自虐のなかにいる暴力を受けた人も、
迷いのなかにいる良心のある人も、
その「一歩」を。
もしも
私が小さい頃、
誰かに助けを求めていたら。
福祉に保護をされていたら。
毎日きちんと食事を得られ、
清潔な服を着てぐっすり眠り、
必要なときに治療を受け、
安全な環境で暮らしていたのでしょうか。
私は、親に棄ててもらえる権利が欲しかった。
こんな願いを抱える子どもが、今も、今日も、明日もいると思います。ニュースで見るような悲しい事件になる前に、
被害者でも
加害者でも
目撃者でも
まわりに助けを求め、相談できる専門家を早く探して早く、出逢ってください。
あなたが諦めずに探し続ければ必ず、その人に出逢えるはずです。
だってもう、それは、
ひとりで背負えるものではない。
それは、
恥でも逃げでも、失敗でもない。「前進」なのだから。
2020年1月10日(金)地域の縁側「たきパラ食堂」にて
私は、ずっと
両親から暴力を受けていました。
耐えるしかない、長すぎる時間でした。
小さい頃から、ずっと
殴られ蹴られては吐き、怪我が絶えず、高熱でも喘息でも治療を受けられず、いつも緊張で空腹を感じず、親の顔色をうかがって生活をしていました。
思い出したくないものをたくさん見て、
思い出したくない言葉をたくさん聞きました。
しかし、そのときの私は
誰かに助けを求めるなんて考えもしませんでした。
なぜなら、
「私がダメな人間だから、親が教育熱心なのだ」と
本当に信じていたからです。そうやって、いつだって子どもは
親を信じているものなのです。
しかしある日、
親自身の苦しみのはけ口のために私を使っているだけなのだとわかりました。
そうやって、いつの日か
子どもは
親の本心を見抜けるものなのです。
あれは、やっぱり
虐待でした。
犯罪でした。
亡き親が私に遺してくれたものは、何でしょうか。
あのとき、たとえ親が罪に問われるとしても、私は助けを求めるべきだったのかも知れません。
何度でも言いましょう。
虐待は、
しつけでは無いんです。
それを受けた子どもが、それは愛情のない行為だと、恐怖や不安を感じたのなら、
それは、もう虐待なんです。
挿絵協力:亜梨沙
※クリスマスは過ぎましたが、温かく優しいイラストを掲載しました。
藤沢市民として
私はいつか、携わりたいことがあります。
塾に通えない子どもの学習支援、子ども食堂や居場所づくり。また、いじめや虐待に遭う子どもたちに。そばに居ることしかできないから、そばに居つづけたいと決めています。
藤沢市でも、積極的に貧困の調査が行われたり、子ども食堂が増えており、学習支援の施設や、市内の大学生など若い人たちも立ち上げています。
私も、そうやってたくさんの人たちに助けてもらったんですから。
本当に心から嬉しかったから。
恩返しをできる日が、
どうかやって来ますように…。
さ
挿絵協力:亜梨沙
私は以前「ボランティア・センター」に登録をしていました。
「ボランティアセンター」はボランティアをお願いしたい人と、ボランティア活動がしたい人を繋いでくれる場所です。色々な施設や、グループに入っての活動、災害時や、個人を対象とする活動など、内容はさまざまです。
私が以前、ボランティア活動をしていたときに出会った、あるベテランの方が教えてくれた言葉を今でも忘れていません。
ボランティアは、
「褒められようとしない」
「相手を憐れに思わない」
「途中で放棄をしない」
もしも、自分がお願いをする立場だったとしたら、とても納得できる言葉だと思います。
なぜボランティアをするのか?
その想いは、一人一人違うでしょう。
他人事ではないと思うから。
あなたの痛みがわかるから。
あなたに教わりたいから。
私は、そう思っています。
挿絵協力:亜梨沙
藤沢市には、一年を通じて楽しめる運動施設がたくさんあります。
石名坂温水プールや八部公園、秋葉台公園や辻堂海浜公園などなど。
その中でも辻堂海浜公園が気に入って、子どものお友だちとよく一緒に出掛けました。
施設内にある「交通公園」には、子どもたちが自転車を借りて練習できる広々としたコースが設けられていて、交通ルールを体験しながら学ぶことができます。楽しみながらのびのびと練習ができるので、三輪車に乗っていたウチの子も、やがて補助付きの自転車に慣れ、自信をもって乗れるようになりました。
また、過去に引退した小田急線の車両が展示されていて、自由に乗車できるので「電車ごっこ」をするには、うってつけの場所です。ちゃんと線路も設置されているので、踏切りを渡る練習にもなります。
他にも、親子で夢中になった「スカイサイクル」という乗り物があり、これは地上から4メートルの高さにあるレールの上をペダルをこいで走行できるアトラクションです。見た目は、二人乗りの宇宙船のような可愛いデザインですが、走行距離は1周が約400メートルもあり、眺望も素晴らしく、子どもにとっては「ちょっとした冒険の旅」です。
また、緑が美しい「芝生広場」は2ヘクタールもの広さがあり、シートを敷いて寝っころがったり、一緒に駆け回ったりすると気分爽快です。
広い砂場には、湘南らしいタコ型の遊具があって、タコの足がクネクネした滑り台になっています。それを見つけた子どもは、すぐさま靴を脱いで裸足になり、いつの間にやら、いま知り合ったばかりのお友だちが集まって鬼ごっこが始まります。
清々しく広い空に、潮風と緑がいっぱい。
たっぷり遊んだかえり道、だいだい色の夕陽で染まった浜辺に、ちょっと寄り道をします。かわいい貝がらを集めたり、松の林をゆっくり散歩しながら、大小いろいろの松ぼっくりを拾います。
海岸沿いの松林を見た子どもが「木が、みんなおじぎしてる」と言います。
「松の木はね、海の水や風に強くて、こうしてみんなのお家を守ってくれるんだよ」
「すごく偉いんだねぇ」
次の日、子どもと拾った「海のおみやげ」で工作を楽しみました。
貝殻や松ぼっくりを、細糸で結んで長い枝に吊るしたモビールは、今でもずっと我が家の窓辺を飾っています。
挿絵協力:亜梨沙
私は、ずっと以前に
「ファミリー・サポート・センター」に登録していました。
子どもを預かって欲しい人(おねがい会員)が、子どもを預かってくれる人(まかせて会員)と、お互いをつなぐ制度です。おねがい会員と、まかせて会員の両方を兼ねる「どっちも会員 」もあり、私はこちらに登録していました。
子どもを預けたいとき(おねがい会員)には、ファミリー・サポート・センターのアドバイザーさんが、両方の会員さんの顔合わせと、保育の希望内容について、事前に打ち合わせを行ってくれます。
一方、子どもを預かりたいとき(まかせて会員)には、会員さんが、主に活動できる曜日や時間帯の希望をアドバイザーさんに伝え、それに合った依頼を紹介してくれるので安心でした。
とってもいい制度だなぁと感じたのは、自分が「おねがい会員」だったときに、色々と支えてもらった経験が、「まかせて会員」になったときに、そのままの経験が生かせるところです。
私も会員さん達と知り合って以来、それぞれのご家族とはずっとお友だちで、いつでも声を掛け合える関係になりました。
保育に、経験のある方。
育児に、一段落した方。
ベテランの世代の方々。
「つながり」と「やりがい」を結んで、さらに地域に広がって行きますように…
挿絵協力:亜梨沙