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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

命をまもる学習

概要

ID 手法・事例00033205
タイトル 命をまもる学習
防災対策テーマ
  • 防災研究・講演会、防災教育等の実施
  • 学校等での防災教育の実施
  • 一時集合場所への集合
  • 避難場所、避難所、避難経路等の確認
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

4月に入学したばかりの1年生が、地震や津波などから自分の命をまもれるようになるために、身を守る行動や高台への避難の練習を行います。

 

津乃峰小学校のホームページ

津乃峰小学校の地域防災Webページ

活動の概要

 津乃峰小学校では、4月に入学したばかりの1年生が地震や津波などから自分の命をまもれるようになるために、身を守る行動や高台への避難の練習を行います。

 1年生は、スモールステップで、緊急地震速報の音を聞いて素早く身を守る、1次避難場所まで行く、2次避難場所(防災公園)まで行く、と段階を分けて行います。毎年入学してくる1年生が戸惑わないように、ステップを少しずつあげて、訓練をしています。

 緊急地震速報の音を聞いて素早く身を守る練習は、どの時間に鳴るか分かりませんが、隙間時間を使って、「机の下に隠れる。」「防災キャップをかぶる。」「机の脚をもつ。」「揺れがおさまったら(地震の揺れる音が聞こえなくなったら)すぐに並ぶ。」の一連の動作を身体にしみこませていきます。6月の抜き打ちの訓練では、全員が「ダンゴムシのポーズ」をできていました。

 2次避難場所(防災公園)まで行く練習は、最初は1年生だけで行き、時間を計ります。次に6年生と手を繋いで駆け足で行き、時間を計りました。6年生と一緒に避難すると時間内に到着し、「助かる」ことの実感を体感させます。9月の下校時訓練でも、1年生と引率の教員だけで、総合センターまで避難することができました。

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

※詳細は津乃峰小学校ホームページ「防災教育の取り組み」をご覧ください。
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2018/04/12 命をまもる学習をしたよ。


 入学してきて3日目の1年生。命をまもるお勉強をしました。
 「交通安全」「不審者対応」「防災」のクイズを文部科学省のリーフレットを使ってしました。その後、机の横に掛けてある防災バックの中身を知り、防災キャップのかぶり方を練習しました。何回も何回もかぶる練習をして最後には、机の下に身を隠す練習もしました。さすが津乃峰っ子。素早く身を隠せました。
「いつ地震はくるかわからんもんなあ。」
「ちょっと、上手にかぶれるようになって安心。」
 次回は、地震の揺れが収まった後、素早く並んで運動場へ行くところまでの練習をします。
 

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2018/04/16 避難訓練の練習(1年生)


 1年生は、段階を追って、避難訓練の練習をしています。今日は、帰りの会で「緊急地震速報」の音が鳴りました。子どもたちは机の下に頭を隠して、防災キャップをかぶり、机の脚を持ちました。揺れが収まった後、素早く並ぶ練習もしました。この時間は、上級生の五時間目の時間です。
 1年生の教室から聞こえる「緊急地震速報」の音に、1階で学習している2年生やたんぽぽ学級・ひまわり学級の人たちも素早く反応し、机の下に頭を隠しました。「今日は避難訓練だったかな?」と教師の方が戸惑いましたが、「1年生の練習ですね。」と、子どもたち。上学年の子どもたちは1年生だけの練習だとよく分かっていて、その後、すぐにいつもの学習に戻っていました。
 

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2018/04/21 避難訓練の練習(1年生)2


 入学して2週間がたちました。本校では、この期間の1年生は、スモールステップで、緊急地震速報音を聞いて素早く身を守る練習をしていきます。どの時間に鳴るか分かりませんが、隙間時間を使って、「机の下に隠れる。」「防災キャップをかぶる。」「机の脚をもつ。」「揺れがおさまったら(地震の揺れる音が聞こえなくなったら)すぐに並ぶ。」の一連の動作を身体にしみこませていきます。
 今週は、来週の2次避難場所(防災公園)にいく前の段階の練習をしました。


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2018/04/26 1年生と6年生の避難訓練の手つなぎ練習


 2時間目、防災公園まで1年生と6年生が避難訓練をしました。
6年生は自分のことだけでなく、1年生と手をつないで避難するのが伝統です。今年度はみんなを引っ張っていく先導チーム、1年生と手をつなぐチーム、遅れた1年生を助ける後方支援チームに分かれ、1年生を挟み、守るような避難の仕方で訓練しました。小学校から防災公園まで約13分で到着しました。
先頭と最後尾に6年生がいてくれたおかげで、1年生は安心して移動することができました。今日は、1年生と手をつないで避難経路を確認しながら、防災公園まで歩いて行きました。初めての1年生と6年生の避難訓練でしたが、6年生は1年生の様子をよく見ながら「頑張ろうな。」「もうちょっと。」と自然と優しい声かけができました。
 学校に帰ったら、1年生は、6年生にお礼を言いました。とてもよい関係作りもできました。
 

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2018/05/16 避難訓練の練習


 今日は、はげみタイムに緊急地震速報が流れました。これは、毎年この時期に行い、「緊急地震速報の音に慣れ、素早く避難行動をとれる」ようにします。特に1年生が音に慣れて素早く行動できるための活動です。来週は、1次避難場所の運動場まで避難訓練をし、再来週は、2次避難場所の防災公園までの避難訓練をします。そして、6月3日は3次避難場所で、親子引き渡し場所になっている海部観光内原車庫までの避難訓練を行います。このように、毎年入学してくる1年生が戸惑わないように、ステップを少しずつあげて、訓練をしています。


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2018/05/29 避難訓練【防災公園まで】


 防災公園までの避難する訓練を行いました。
 天候も読めず、雨が降ってくるような怪しい雲行きでしたので、レインコートを着用して避難する練習を行いました。運動場で一斉にレインコートを着用し、そのまま防災公園まで急ぎます。雨は、結局降りませんでしたが、レインコートの暖かさや、着用時の体の動かしにくさなどを体感し、様々なことに気付くことのできた訓練となりました。
 

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2018/06/03 防災学習参観日(1年生)


 今日は日曜日で、防災学習参観日でした。1年生は「じしんがきた!」という題材で学習しました。いろんなところで地震が来たらどうやって身を守ったらいいのか、地震や津波のメカニズム、津波の怖さなどを学び、最後に「いざという時に、津波から、全員が安全に素早く避難するにはどうしたらよいか」を5つの選択肢から選びました。そして、選んだ理由も発表しました。
 この5つの選択肢を内容から「自助・共助・公助」の視点で考えてみました。1年生は、「みんなで助かりたい」という思いが強く、「共助」の視点を選んだ子どもが多かったです。これからの防災学習も楽しみです。


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2018/06/03 避難訓練【親子引き渡し訓練】


 6月3日(日)、参観授業の後に『避難訓練&親子引き渡し訓練』を行いました。
 授業後、緊急地震速報の音が校舎中に響き渡りました。どんな時でも自分の身の安全が確保できるように、素早く動きました。運動場まで避難したら、津波警報が発令された想定で2次避難所である防災公園までの避難を開始しました。保護者の方々も、児童の後ろから防災公園まで徒歩で避難しました。
  
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 防災公園に到着後は、水分補給後に防災活動を行いました。
 まず、『非常食作り』をしました。親子で一つ、アルファ化米の非常食を作ります。チャレンジクラブの児童が作り方を説明しました。去年作った物と比べると手順が1つ多かったのですが、昨年より、スムーズに作れました。その後、チャレンジクラブが「ローリングストック」についても説明をし、家庭での備え方について、日頃からできる便利な方法として、呼びかけました。
  
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 その後は『地域自主防災会との交流』を行いました。津乃峰町には、自主防災会が20近くあります。被災して避難生活を送る際に頼りになるのが地域の自主防災会です。今年度は、その「もしも」の時に備えて、地域の方と顔見知りになっておき、助け合える関係性を作るための第1歩として、「地域自主防災会との交流」の時間を設けました。休みにも関わらず、たくさんの自主防災会の方が来てくださいました。
 この交流会では、保護者と児童と自主防災会で自己紹介をしあい、地域の避難所について話をしました。昔の町の様子を教えてくれたり、避難経路について意見を交わしあったりして、盛り上がりました。自主防災会の方の思いも知ることができました。
 また、地域の避難場所となる防災公園での施設・設備の説明を市役所の方から聞くこともでき、実際に避難した時に防災公園の設備を自分たちで組み立て、使える方が増えることは避難生活においても安心です。
  

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2018/06/18 地震が起こったら(1年生)


 今朝も大阪で強い地震がありました。南海トラフ大地震への警戒が高まっています。今日の帰りに1年生の教室で、緊急地震速報音を抜き打ちで流して訓練をしました。起震車で再確認した「ダンゴムシのポーズ」が全員できていました。
 帰る前には、登下校時に地震が起こったとき、建物やブロック塀の近く、窓ガラスや全面ガラスのドアの近くなどは、崩れてくる恐れがあるので、「ものがおちてこない、たおれてこない、移動してこない」安全な場所で、自分の身を守るよう話しました。また、学校の行き帰りに「今、ここで地震がおきたらどうするか?」「どこににげるのか」など、どんな時も安全に身を守れる方法や場所を考えながら、帰ることについても話しました。


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2018/09/26 下校時避難訓練


 9月26日、下校時避難訓練を行いました。
 教室で、「さよなら」と挨拶をして下駄箱に向かうと、緊急地震速報が鳴りました。頭を守って、まず、ダンゴムシのポーズで身をまもりました。
 その後、校舎から出て、学年ごとに、倒れてきたり落ちてきたりしない所へ並びました。先生が道路が安全かを確かめに行きました。いつも避難する高台である防災公園への道が、液状化、山の土砂崩れのため避難経路として使えないことを想定し、総合センターへ避難しました。
 雨天ではありましたが、登下校のたびに通る道を、改めて危険箇所はないか考えながら避難をすることができました。
  
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 総合センター内では、地域ごとに分かれて現在5・6年生が制作中の防災マップの検討交流会を行いました。自主防災会の方々にいただいたアドバイスをもとによりよい防災マップを作っていきます。他学年の子も、自主防災会の方々のお話をよく聞いていました。

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2019/03/13    地震がきた!

 3月13日水曜日、卒業式の前日の5時間目は、大掃除でした。教室、廊下、正面玄関などを掃除しました。
 すると、13時48分、「ゴ~」という地鳴りとともに地震が発生しました。訓練通り、すぐに近くの机の下に隠れて、そばに掛けてあった防災キャップをかぶりました。(自分のではなかったのですが、そんなことを気にする余裕もありません。)
 揺れが収まったと同時に素早く外へ避難しました。なかなか「津波が来ない」という情報が察知できないので、念のために防災公園への避難を決め、全員で出発。地震発生から防災公園まで10分程で避難が完了しました。半分ぐらい走ったところ、踏切を超えたところで、「津波の心配はない」の情報が得られましたが、子どもたちは、そのまま、防災公園まで行きました。情報では紀伊水道が震源地で、徳島全域震度4。
 全員無事に避難し、迅速な行動が取れ、日頃の訓練が生かされていました。

課題・苦労・工夫

 1年生は、スモールステップで、緊急地震速報の音を聞いて素早く身を守る、1次避難場所まで行く、2次避難場所(防災公園)まで行く、と段階を分けて行います。毎年入学してくる1年生が戸惑わないように、ステップを少しずつあげて、訓練をしています。

 緊急地震速報の音を聞いて素早く身を守る練習は、どの時間に鳴るか分かりませんが、隙間時間を使って、「机の下に隠れる。」「防災キャップをかぶる。」「机の脚をもつ。」「揺れがおさまったら(地震の揺れる音が聞こえなくなったら)すぐに並ぶ。」の一連の動作を身体にしみこませていきます。

 2次避難場所(防災公園)まで行く練習は、最初は1年生だけで行き、時間を計ります。次に6年生と手を繋いで駆け足で行き、時間を計りました。6年生と一緒に避難すると時間内に到着し、「助かる」ことの実感を体感させます。

得られた成果

6月の抜き打ちの訓練では、全員が「ダンゴムシのポーズ」をできていました。

9月の下校時訓練でも、1年生と引率の教員だけで、総合センターまで避難することができました。

3月13日水曜日、卒業式前日の13時48分、「ゴ~」という地鳴りとともに地震が発生しました。訓練通り、すぐに近くの机の下に隠れて、そばに掛けてあった防災キャップをかぶりました。揺れが収まったと同時に素早く外へ避難しました。なかなか「津波が来ない」という情報が察知できないので、念のために防災公園への避難を決め、全員で出発。地震発生から防災公園まで10分程で避難が完了しました。半分ぐらい走ったところ、踏切を超えたところで、「津波の心配はない」の情報が得られましたが、子どもたちは、そのまま、防災公園まで行きました。情報では紀伊水道が震源地で、徳島全域震度4。全員無事に避難し、迅速な行動が取れ、日頃の訓練が生かされていました。

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
学校防災担当 阿南市立津乃峰小学校 https://e-school.e-tokushima.or.jp/anan/es/tsunomine/html/htdocs/index.php?page_id=101 北海道夕張市
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
地域関係者 自主防災会(約20地区) 津乃峰町には、自主防災会が20近くあります。被災して避難所生活を送る際に頼りになるのが地域の自主防災会です。今年度は、その「もしも」の時に備えて、地域の方と顔見知りになっておき、助け合える関係を作るために、その第一歩として、「地域自主防災会との交流」の時間を作りました。休日にも関わらず、たくさんの自主防災会の方が来てくださいました。
関係者説明

津乃峰町には、自主防災会が20近くあります。被災して避難所生活を送る際に頼りになるのが地域の自主防災会です。今年度は、その「もしも」の時に備えて、地域の方と顔見知りになっておき、助け合える関係を作るために、その第一歩として、「地域自主防災会との交流」の時間を作りました。休日にも関わらず、たくさんの自主防災会の方が来てくださいました。

実践人数
なし
実践開始日時 2018年04月12日
実践終了日時 2018年09月26日
実践地域
徳島県
阿南市
実践場所
津乃峰小学校、防災公園
参加対象
参加人数
なし
報告資料・成果物
なし
使用経費 なし
補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
3 日
実践の所要時間
3 日
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

・身を守る行動(だんご虫のポーズなど)を教える

・2次避難場所までの避難経路を教える

導入手順・工程表
なし
関連情報
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
片瀬目白山町内会
入力者 池田@NIED
メモ
なし