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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

孤立対策検討ワークショップの実施と参加者への調査によるリスクコミュニケーション効果の分析手法

概要

ID 手法・事例00001123
タイトル 孤立対策検討ワークショップの実施と参加者への調査によるリスクコミュニケーション効果の分析手法
防災対策テーマ なし
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

・新潟県中越地震を契機として孤立集落対策の必要性が認識されたが、日本の国土は約70%が中山間地域であり、今後も地震被害によって孤立する地域の発生が予測されるため
・兵庫県南部地震の発生以降、日本は地震活動期に入ったと考えらえれており、被害をもたらす地震が各地で発生する可能性が高いため
・地震発生による孤立が予測される地域では、地震直後の被害の減少につとめるとともに、孤立時に地域内での対応を可能にする方策を準備しておく必要があるため
・地域住民が孤立時の対策を促進するには、対策を検討するための住民参加のWSが有効な手段のひとつとなるため
・防災対策を検討するためのWSの内容やあり方についての方法は定まっておらず、実践的な取り組みに基づいたリスクコミュニケーションの効果が検証される必要があるため

活動の概要 地震発生後に地域が孤立した場合の対策を検討するワークショップを設計・実施し、参加者への調査をとおしてリスクコミュニケーション効果を分析する手法です。 孤立対策検討のためのワークショップに参加した住民へアンケート調査を実施し、意識傾向の変容や防災対策意識の促進について分析して効果的なリスクコミュニケーション方法を定量的に検討できる手法です。 地震によって孤立する危険性がある中山間地域の自治体に適用でき、ワークショップの回を重ねるごとに参加者の対策促進意識が醸成される傾向が確認されたましたが、調査のサンプル数が限られています。

中山間地域の孤立対策を検討するための複数回のWSを設計・実施するとともに、それらをもとに参加者のWSに対する評価や対策を促進する意識項目の関連構造を分析し、効果的なリスクコミュニケーションの方法を検討した

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

1.孤立対策を検討するためのWSの設計・実施
中山間地域の孤立対策を検討するための複数回のWSを設計・実施。WSは計4回の構成となっており、以下のプロセスを経る。
①地域に生じる課題を考える
②地域に即した対策を検討する
③実際の状況を想定して地図上で対策の課題を確認する
④地域の設備や対応方法を点検し、対応計画の内容を練り上げる

 


2.WS参加者への調査によるWSの評価・リスクコミュニケーション効果の分析
①参加者の意識傾向
第1-3回参加者に対してWS開始前と終了後に質問紙調査を実施し、WSへの評価と意識の変容過程について分析した。

 


→回を重ねることによってWSへの参加意欲が増すとともに、行政機関への信頼が醸成されること、参加者の理解と発想力の向上にともない対策促進意識が醸成されていく傾向にあることが確認された

②防災対策の促進に関する意識の比較分析
第4回参加者のWSへの評価および防災対策の促進意識について、WS終了後に意識調査を実施した。
→第1-3回のWS参加経験者は、地域の防災対策を促進しようとする意識に関して、「地域貢献意識」「非行政依存意識」との関連がみられたが、参加未経験者はそれぞれの関連性が弱いことが確認された

課題・苦労・工夫

孤立対策の検討に向けた複数回のWS(ワークショップ)への参加者に質問紙調査をおこない、1回のみでは示すことができないリスクコミュニケーションの効果を、防災対策の促進意識に着目し定量的に分析した。

・WS参加者は、住民から選出された住民30名が基本だが、第1回は勉強会を兼ねたため、第4回は取りまとめのため、その他の地域住民にも参加してもらった
・ここでのWSの設計内容は一つの事例であるとともに、調査のサンプル数も限られている

得られた成果

・WSで複数回の検討を重ねることで、参加者の問題に対する理解と参加意欲が増していくとともに、行政機関の職員との信頼関係も構築されていくことが期待できる
・WSに参加して検討を重ねることによって、孤立時の問題や対策に関する知識や発想力が高まること、行政に依存するだけでない自助意識が高まることが期待される
・WSに参加して検討を重ねることによって、世帯の防災対策の促進だけでなく、地域活動として取り組んでいこうとする促進意識につながっていくことが期待できる

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
自治体防災担当者 なし なし 関西学院大学総合政策学部 都市政策学科 准教授 照本 清峰
地域防災リーダー なし なし 関西学院大学総合政策学部 都市政策学科 准教授 照本 清峰
関係者 なし
関係者説明
なし
実践人数
なし
実践開始日時 なし
実践終了日時 なし
実践地域
徳島県
美馬市
実践場所
なし
参加対象
参加人数
なし
報告資料・成果物
なし
使用経費 なし
補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
なし なし
実践の所要時間
なし なし
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等
なし
導入手順・工程表
なし
関連情報
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
堀込区防災会
入力者 運営事務局
メモ
なし