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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2021年度 特別賞】岡山大学教育学部酒向研究室:ダンスを用いた防災教育「ぼうさいPiPit!ダンス」

概要

ID 手法・事例00145346
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2021年度 特別賞】岡山大学教育学部酒向研究室:ダンスを用いた防災教育「ぼうさいPiPit!ダンス」
防災対策テーマ
  • 外部向けの広報活動
  • 防災関連以外の行事・イベントの実施
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

・本プランは、①地域における共助の促進、②防災活動のイメージ向上を目指した取り組みである。

 

・具体的には、キャラクターを活用したイメージ戦略(例:熊本県のくまモン)として、ダンスを用いた防災教育教材の開発と普及啓発活動を行なっている。

活動の概要

2021年度は、この開発した教材を地域社会に広く普及するために、こくみん共済coopや岡山市などと、産官学地域連携体制により以下の活動に取り組んできた。

 

①地域での普及啓発活動…大型商業施設で開催された防災イベントにおける教材のレクチャーと披露。

 

②学校教育現場でのオンラインを用いた教育実践…高校生・大学生を対象としたリアルタイム型オンラインによる教育実践活動。

 

③学術論文の執筆・投稿…教材が学習者に及ぼす効果の検証結果、及び、教材開発のプロセスをまとめた2本の論文を執筆・投稿。

 

④映像教材の開発…教材を地域社会へ幅広く普及するための映像教材の撮影・DVD制作

 

⑤リーフレット・指導書の作成…教材のテキスト教材としてのリーフレット、指導者に向けた指導書の作成

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

①地域での普及啓発活動
・こくみん共済coop主催の「みんなのぼうさいフェスティバル」に出演し、2日間で延べ300人の観客の前で防災ダンスを披露した。

 

        

 

 

②学校教育現場でのオンラインを用いた教育実践
・Zoomを使ってオンラインで防災ダンスの指導を以下の3つの対象に行った。
(1)防災甲子園イベント「BOUSAI CAFE」:大学生50名

 


(2)岡山県立倉敷青陵高等学校生徒:高校生60名

 


(3)岡山大学教育学部授業受講生:大学生70名

 

        

 

③学術論文の執筆・投稿
・開発した教材「ぼうさいPiPit!ダンス」に関する2本の学術論文を執筆、投稿した。
論文①ダンスを用いた防災教育教材が防災活動イメージに及ぼす影響

 

        


論文②ダンスを用いた社会課題の解決の試み-防災ダンス教材『ぼうさいPiPit!ダンス』の開発-

 

 

 

④映像教材の開発
・防災ダンスを広く普及啓発するため、映像教材を収録したDVDを制作した。
 

【撮影準備:2021年9月】

 

        

 

【撮影準備:2021年9月】

 

        

 

【映像編集・DVDプレス:2021年10月〜2022年1月】

 

 

⑤リーフレット・指導書の作成
・学校現場や地域公民館等での防災教育を行う際に、指導者の一助になることを目的に指導者が①使いやすい②指導準備の緩和となる指導書の作成した。
 

      

 

課題・苦労・工夫

①地域での普及啓発活動
・集客のターゲットを子供づれの家族に焦点をあて、ビラを配る際にマスコットキャラクターの着ぐるみと一緒に行うことで、観客を増やす工夫を行った。

 

②学校教育現場でのオンラインを用いた教育実践
・自宅で実施する人も多いため、近隣住民への迷惑とならないよう、動きを変更するなど、配慮する必要があった。

 

③学術論文の執筆・投稿
・「ダンス」と「防災」という他領域の混同である「防災ダンス」について、両方の観点から社会的意義を論述する点で苦労した。

 

⑤リーフレット・指導書の作成
・それぞれコンテンツを作成するにあたって、学校現場や地域企業などそれぞれ実施先の視点に立ち、防災に対する現状や課題を把握する必要がある。
・作成した指導書等を今後教育現場や地域へ配布し、どのような効果があるかを検討し継続する必要がある。

得られた成果

①地域での普及啓発活動
・多世代が交流するイベントでの活動は今回初の試みであり、コロナ禍での安全面に配慮し、対面で活動したことで、直接参加者の表情や活動に対する反応を伺うことができた。

 

②学校教育現場でのオンラインを用いた教育実践
・オンライン上においても、防災ダンスを実践する2つの方法(オンデマンド型、リアルタイム双方向型)を確立することができた。

 

③学術論文の執筆・投稿
・防災ダンスを実施することで、学習者の防災活動に対するイメージが肯定的に変容することを、学術的に効果を示すことができた。

 

④映像教材の開発
・撮影に参加した子供達や保護者にとって、家族と防災について話し合うきっかけになった。

 

⑤リーフレット・指導書の作成
・学校教諭の防災教育に対する考えや、行うに当たっての実態や課題について知見を得ることができた。

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
なし なし なし 防災対策情報推奨用(試験ページ)
学校防災担当 吉村利佐子(研究生) 岡山大学教育学部
学校防災担当 薮井琴子(修士1年) 岡山大学教育学部
学校防災担当 河島駿(修士1年) 岡山大学教育学部
関係者 なし
関係者説明

岡山大学教育学部・酒向研究室
身体表現(ダンス)を専門とする本研究室では、学生が企画・運営の主体となり、身体表現が持つ社会的機能を活用した取り組みとして、本プランの防災ダンスの活動を始め、市民の健康を育むための「OKAYAMA!市民体操(岡山市からの委託)」や、子供の創造性を育むための「白桃ダンス(岡山大学発ダンス支援教材)」の開発・普及啓発を積極的に行なっています。所属する学生のほとんどは、将来教員になることを志しており、これらの取り組みを通して、教壇に立つ際に必要となる力を身につけています。

実践人数
10
実践開始日時 2021年04月17日
実践終了日時 2022年01月17日
実践地域
岡山県
実践場所
岡山大学教育学部、オンライン・岡山大学、イオンモール岡山 1F未来スクエア
参加対象
参加人数
327
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)岡山大学教育学部(全体).pdf
実践団体情報(概要)岡山大学教育学部(概要).pdf
プラン1岡山大学教育学部01.pdf
プラン2岡山大学教育学部02.pdf
プラン3岡山大学教育学部03.pdf
プラン4岡山大学教育学部04.pdf
プラン5岡山大学教育学部05.pdf
 

使用経費

0円~100万円未満

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける かなり
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける かなり
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける かなり
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
50 日
実践の所要時間
5 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

※各実践で用いた人材、ツール等は個別プランの報告書を参照のこと。

導入手順・工程表

年間活動記録岡山大学教育学部(年間活動記録).pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ

※「1.内容/(7)実践人数・(13)参加人数」の値は、プランごとの人数の平均値を使用
※「4.必要条件/(3)準備の所要時間・(4)実践の所要時間」の値は、プランごとの該当時間の平均値を使用