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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2021年度大賞】京都府立東陵高等学校:実践マネジメント第2章―京都東稜のぼうさい普及活動―

概要

ID 手法・事例00144985
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2021年度大賞】京都府立東陵高等学校:実践マネジメント第2章―京都東稜のぼうさい普及活動―
防災対策テーマ
  • 学校等での防災教育の実施
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

本校は、京都らしさを合言葉に活動をしており、今年度は昨年度以上に地域とのつながりを重視した活動に力を注ぎ、以下のような取り組みを行った。

 

①避難所設営動画づくりにチャレンジ
・生徒たちが地域とつながり動画作成や台本作りに関わり、主体的な学びを深める。
・動画を配布し、京都全体の防災啓発の一助を目指す。

 

②動画教材、ICT配信活動にチャレンジ
・学習支援アプリを使った防災ジャーナル等の配信をとおし、校内の防災意識を高める。
・地域の小学校の実態を調べ、適切な防災学習を生徒が理解を深める。

 

③歴史防災教訓学にチャレンジ
・地域の文化財、歴史教育への興味・関心を災害史の観点から理解を深める。
・郷土愛を育み、地域社会に参画できる人材を目指す。
・学習活動を通してプレゼンテーション能力のスキルアップを目指し、アウトプット活動を行う。

 

④その他のチャレンジ
・コロナ禍の中で、私たちができることと題し、主体的に生徒たちが医療用ガウンづくりを行い、地域とつながる活動を目指す。
・研修旅行や、校外学習などあらゆる場面で防災に関する知識を身につけ行動する力を身につける。

活動の概要

①避難所設営動画づくりにチャレンジ
・2年生:災害ボランティアに関する講演、身近にあるもので応急手当体験、AED講習、マンホールトイレ上屋づくり体験、HUG体験、京都府議会での防災意見交流
・3年生:地域調査、段ボールベッド等組み立て作業、伏見区役所醍醐支所による講演、北醍醐地区自主防災会との避難所設営動画づくり、地域への動画DVD配布活動、北醍醐地区総合防災訓練での発表、避難訓練企画

 

②動画教材、ICT配信活動にチャレンジ
・2年生:防災ジャーナル『マネ知識』の配信、昼休み週1回の防災ちゃんねる放送
・3年生:自転車交通安全CMコンテスト製作、動画教材M-TUBEの制作、小学校出前授業のオンライン学習

 

③歴史防災教訓学にチャレンジ
・2年生:京都の世界遺産日帰りツアープレゼン大会、
文化財保護学習、文化財改修工事現場視察、火災の歴史
・3年生:歴史防災教訓学シリーズ(日本史学習と連動)

①疫病今昔物語②方丈記―安元の大火から学ぶ―③祇園祭と災害④応仁の乱と文化財消失⑤巨椋池の歴史⑥天下人と災害⑦水害都市京都など 
歴史防災探究チームによる京都フロンティア校研究成果発表会での発表

 

④その他のチャレンジ
医療用ガウンづくり(本校ライフサポートクラス、生徒会と連携)、学校行事にも防災学習(2年研修旅行:長野県志賀高原一ノ瀬スキー場で雪山の災害についての学習、校外学習:北淡震災記念公園での学習)

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

①避難所設営動画づくりにチャレンジ
・2年生は、災害ボランティア・自衛隊京都地方協力本部による講演を受講。
・HUGを体験し、京都府議会と意見交換。
・3年生は、段ボールベッド、折り畳み式パーテーション組み立てを体験し、伏見区役所醍醐支所より避難所設営までの流れについて学習。
・避難所設営動画を地域の方と協力して作成し、北醍醐地区総合防災訓練で発表した後、地域に作成したDVDを配布
 

        

 

 

②動画教材、ICT配信活動にチャレンジ
・2年生は、防災ジャーナル『マネ知識』を作成し、教育プラットホームClassiにて配信。
・昼休みを使い防災の知識について『防災ちゃんねる』を週に1回放送。
・3年生は、ZOOMを用いて校区の危険エリア、川の氾濫や土砂災害、火災の対応や避難の方法、交通安全などの写真を用いてクイズ形式で地域の小学校とのオンライン出前授業準を実施。

 

        

 

③歴史防災教訓学にチャレンジ
・2年生は、京都の世界遺産日帰りツアープレゼン大会に参加。
・文化財改修工事現地視察などを含めた文化財保護学習を行う。
・3年生は、疫病今昔物語、方丈記などの古典から過去の災害を学習。
・祇園祭や巨椋池の歴史、鴨川の氾濫の歴史と琵琶湖についての学習等の成果を京都府教育委員会主催京都フロンティア校研究成果発表会で発表

 

        

 

④その他のチャレンジ
・放課後に多くの生徒がボランティアとして参加し、医療用ガウンづくりを行い、3つの医療機関に配布。

 

 

・2年生スキー研修旅行にて、現地のインストラクターの方より雪山の災害や注意事項について説明を受ける。

課題・苦労・工夫

①避難所設営動画づくりにチャレンジ
・他団体とは違い動画を作成することで、初動対応をイメージすることに力を注いだ。

 

②動画教材、ICT配信活動にチャレンジ
・オンラインの利点を活かすことはできたが、教職員がその環境を整えている現状があった。

 

③歴史防災教訓学にチャレンジ
・専門家の意見も取り入れて、他校にはない歴史防災教訓学の指導計画をパッケージ化し、改良を加えていきたい。

 

④その他のチャレンジ
・ガウンをとおして医療機関との交流活動はこの1年で大きく前進した。一方で、ここからどのように発展させた活動にしていくかが課題である。
・学校行事に防災学習を取り入れるにあたっては、もっと様々な方法で実施できる体制を構築していく必要がある。

得られた成果

①避難所設営動画づくりにチャレンジ
・地域の方が生徒たちの学びの様子を知る機会になり、今後の地域連携に向けた第一歩となった。
・動画DVDを配布することで、生徒達が京都の防災啓発活動の一躍を担うことができた。

 

②動画教材、ICT配信活動にチャレンジ
・小学校の出前授業は、ZOOMでつながり、地域の実態に合わせた防災学習ができた。
・2年生も昨年度に引き続き防災ジャーナルを配信し、知識の習得、表現力を高めることができた。

 

③歴史防災教訓学にチャレンジ
・生徒達にアンケートをとり歴史に関する興味・関心を引き出すことができた。
・2年生はプレゼンテーション能力の基礎的知識を身につけることができた。

 

④その他のチャレンジ
・医療機関への配布活動をとおし、自分たちの活動が評価されることで自己有用感が身についた。
・あらゆる学校行事の機会をとおして全学年への防災啓発活動に結びつけることができた。また、他クラスの生徒にとって有意義な学びの機会につなげることができた。

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
学校防災担当 山本 雄貴 京都府立東稜高等学校キャリアコースライフマネジメントクラス 防災対策情報推奨用(試験ページ)
学校防災担当 佐々木 陽輔 京都府立東稜高等学校キャリアコースライフマネジメントクラス
学校防災担当 森野 稔弘 京都府立東稜高等学校キャリアコースライフマネジメントクラス
学校防災担当 岸畑 祐輝穂 京都府立東稜高等学校キャリアコースライフマネジメントクラス
学校防災担当 糟野 譲司 京都府立東稜高等学校キャリアコースライフマネジメントクラス
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
地域関係者 北醍醐地区自主防災会 なし
地域関係者 伏見区役所醍醐支所 なし
地域関係者 京都市上下水道局 なし
専門機関 自衛隊京都地方協力本部 なし
地域関係者 京都市ボランティアセンター なし
地域関係者 京都府議会 議会事務局 なし
研究者 村上 裕道 京都橘大学文学部歴史遺産学科
地域関係者 京都府教育委員会文化財保護課 なし
研究者 高野 拓樹 京都光華女子大学キャリア形成学科
地域関係者 北淡震災記念公園 なし
地域関係者 一ノ瀬スキー場現地担当者 なし
関係者説明

京都府立東陵高等学校
本団体は京都初の防災カリキュラムを取り入れたクラスである。週に4時間の学校設定科目を設け、防災、環境、公共分野の学習に取り組んでいる。京都の地域性を活かし歴史防災学習に力を入れている。


北醍醐地区自主防災会、伏見区役所醍醐支所
避難所設営動画の作成に関わる協力団体


京都市上下水道局
上下水道の仕組み、災害対策、マンホールトイレ上屋づくり体験


自衛隊京都地方協力本部
災害派遣についての学習、身近にあるもので応急手当


京都市ボランティアセンター
災害ボランティアについての現状と課題、クロスロード体験


京都府議会 議会事務局
京都府議会議員の方と京都の防災についての意見交流


京都橘大学文学部歴史遺産学科 村上 裕道 先生
文化財保護学習についての説明


京都府教育委員会文化財保護課
文化財現地視察の説明、寺社仏閣の防災対策について


京都光華女子大学キャリア形成学科 高野 拓樹 先生
プレゼンテーション能力のスキルアップの指導


北淡震災記念公園
阪神・淡路大震災に関する学習


一ノ瀬スキー場現地担当者
雪山における危険行為と救命活動について学ぶ。

実践人数
77
実践開始日時 2021年04月01日
実践終了日時 2022年03月31日
実践地域
長野県
山ノ内町
京都府
京都市東山区
京都市伏見区
京都市山科区
兵庫県
淡路市
実践場所
京都府立東稜高等学校体育館、京都府議会、地域の小学校、東福寺、北淡震災記念公園、志賀高原一ノ瀬スキー場など
参加対象
参加人数
440
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)京都府立東稜高校(全体).pdf
実践団体情報(概要)京都府立東稜高校(概要).pdf
プラン1京都府立東稜高校1.pdf
プラン2京都府立東稜高校2.pdf
プラン3京都府立東稜高校3.pdf
プラン4京都府立東稜高校4.pdf

使用経費

ほぼ0円~30万円未満

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
11 時間
実践の所要時間
20 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

※各実践で用いた人材、ツール等は各プランの報告書を参照のこと

導入手順・工程表

年間活動記録京都府立東稜高校(年間活動記録).pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ

※「1.内容/(7)実践人数・(13)参加人数」の値は、プランごとの人数の平均値を使用
※「4.必要条件/(3)準備の所要時間・(4)実践の所要時間」の値は、プランごとの該当時間の平均値を使用