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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2020年度特別賞】特定非営利活動法人i-care kids京都「医療的ケア児と家族のための防災チャレンジ」

概要

ID 手法・事例00143202
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2020年度特別賞】特定非営利活動法人i-care kids京都「医療的ケア児と家族のための防災チャレンジ」
防災対策テーマ
  • 学校等での防災教育の実施
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

近年急増している医療的ケアを必要とする子どもたちや様々な障害を抱える子どもたちを災害時にいかに守るのか、守るために何が必要なのか、毎月の避難訓練や保育園での防災の取り組みを通じて考える、準備をする。

活動の概要

小規模保育園キコレ(2020年度は医療的ケア児3名、重度障がい児4名の計7名が在籍)にて以下の項目を実施する。
①    防災マニュアル、非常時持ち出し袋、避難計画の作成
②    毎月1回の避難訓練の実施
③    地域の警察署、消防署、行政、専門家との連携事業
④    保護者への啓蒙活動

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

<準備>
情報収集(参考文献やインターネットからの情報を中心に)、地域の関係機関(警察署、消防署、防災専門家)との連携づくりをした後、「年間避難訓練計画」「防災マニュアル」の作成、非常時持ち出し袋の作成。

 

<実践>
・年間計画に沿って、毎月の避難訓練計画を記入、スタッフに周知後、訓練を実施する(毎月1回)。
・訓練実施後は、スタッフで振り返りの時間を設け、課題や改善点などを話し合う。
・話し合った内容を日々の保育、環境づくりの中に反映させていく。非常時持ち出し袋は毎月点検を行い、3か月に一度内容の見直しを行う。
・見直した内容を防災マニュアルの中に反映させていく。保護者へは避難訓練の計画を知らせる。
・メールのテスト配信などは保護者も巻き込んで行う。
・また訓練で分かったことや家庭でも実践してほしいことなどは園からのお便りというかたちで保護者に周知する。

課題・苦労・工夫

・保育園開園1年目で様々なシミュレーションで避難訓練が実施でき、それを元に園での防災(非常時持ち出し袋作成、予備の医療物品の準備、飛散防止フィルムの貼付、保護者への伝達方法の検討、けがを減らすための環境設定等)につなげることができたのは有意義であった。

・新型コロナウィルスの影響で、当初計画していた医療的ケア児とその家族や関係者とのシンポジウムは実施することが出来なかったため、次年度以降の課題として持っておきたい。

・また地域の横のつながりの構築など今年度コロナの影響で取り組みが難しかったことについては、今後継続して取り組んでいきたいと考えている。

得られた成果

医療的ケア児、医療的ケアは必要ないけれど重い障害を抱える園児との避難訓練はある程度かたちが出来つつあり、毎月の取り組みが園児やスタッフの中にも浸透しつつある。
障害を抱える子どもたちもいざ訓練となると真剣な表情で避難することが出来ており、実践の積み重ねの重要性を改めて感じている。
園の防災物品も毎月の訓練の振り返りから少しずつ充実してきており、災害後、園で少なくとも24時間は過ごすことができるように準備をすることができた。
保育スタッフが防災について忌憚なく意見を出し合うことが出来ているのも一つの成果だと感じている。

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
学校防災担当 藤井 蕗 i-care kids京都 防災対策情報推奨用(試験ページ)
学校防災担当 長谷川 功 i-care kids京都
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
研究者 後藤 至功 佛教大学・福祉教育開発センター
関係者説明

特定非営利活動法人 i-care kids京都
近年新生児医療の発達とともに急増している医療的ケア児とその家族を支援するために2019年1月に設立。2020年4月に医療的ケア児を積極的に受け入れる小規模保育園キコレを開園。保育事業を柱に、家族支援事業、関係機関の連携事業を展開している。

 

佛教大学・福祉教育開発センター 後藤 至功先生
災害ソーシャルワーク専門

実践人数
15
実践開始日時 2020年04月01日
実践終了日時 2021年03月31日
実践地域
京都府
京都市北区
実践場所
小規模保育園キコレ 保育ルーム、園庭
参加対象
参加人数
15
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)i-care kids京都(全体).pdf
実践団体情報(概要)i-care kids京都0.pdf
プラン1i-care kids京都1.pdf
 

使用経費

5万円未満

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける かなり
思考力・判断力・表現力を身に着ける かなり
学びに向かう力・人間性を身に着ける かなり
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
21 日
実践の所要時間
24 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

地域の警察署、消防署の関係者、防災専門家(大学関係者)、参考書籍、情報、防災グッズ等

導入手順・工程表

実践活動の記録表 i-care kids京都年間活動記録.pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
伝えたい相手 メッセージ
医療的ケア児とその家族、医療的ケア児を受け入れている保育園等関係者

自分たちが取り組んだ活動について、災害に対しての備えについて

実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ
なし