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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

【防災教育チャレンジプラン2019年度優秀賞】京都市立正親小学校「守るぞ正親のまち ぼくらジュニア防災隊-もしも大災害が起こったら,ぼくは生きる,みんなを守る」

概要

ID 手法・事例00142979
タイトル 【防災教育チャレンジプラン2019年度優秀賞】京都市立正親小学校「守るぞ正親のまち ぼくらジュニア防災隊-もしも大災害が起こったら,ぼくは生きる,みんなを守る」
防災対策テーマ
  • 学校等での防災教育の実施
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

・本団体の取組みは小学校の5年生の総合的な学習の時間での取組み。
・本校の存在する場所が京都の市街地で古くからの町家が立ち並び,4m以下の路地が70以上あり,そのほとんどが袋小路になっている密集市街地であり、地域の役員さんも防災に重きを置いている。
・本件は防災をテーマにして地域を調べ,その課題に気付き,自分たちも役に立つことをしたいと考え実践するものであり、それによって社会参画し,さらに地域が好きになってほしいと考える。

活動の概要

ステージ①「災害・防災ってなんだろう」
・区役所、消防団の方の講演を聴講
・AED、消化器の使用実践

 

ステージ②「防災の方法を探求しよう」
・地域の人との町歩き実践
・防災マップ・防災かまどを試作

 

ステージ③「もしも大きな地震が起こったら」を提案しよう もしも地震が起こったら、どうすればよいのだろう。
・お年寄り体験をして地震発生時の災害弱者の行動を体験

 

ステージ④「守れ、正親。みんなの命を守るため、できることを実践だ。」
・防災フェスタを計画・実践(すごろく・トランプ・迷路)
・自分たちで作ったかまどを使って炊き出しをして地域の人にふるまう
・5年生主催の避難訓練を実施

 

ステージ⑤「こども防災隊発信」
・これまでの体験を基に、二日後に大地震があることが分ったら,今,何をすればいいのかを検討
 

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

ステージ①「災害・防災ってなんだろう」
・区役所の担当者に防災の基本、地震による一次・二次災害、自助・共助・公助などの話をしてもらった。
・正親町消防団の人に訓練の様子を聞いたり防災倉庫の中身を見せてもらった。
・消防署の指導の下、AEDや消化器の使用練習をした。
 

        

 

ステージ②「防災の方法を探求しよう」
・地域の人と一緒に防災の視点で町歩きを行った。
・町歩きでの調査結果を元に自分たちで防災マップを作成し、地元の防災訓練で発表した。

 

        

 

ステージ③「もしも大きな地震が起こったら」を提案しよう もしも地震が起こったら、どうすればよいのだろう。
・社会福祉協議会の方の協力で「ナマズの学校」ゲームを行い、地震時に身の回りのもので担架を代用することなどを学んだ。
・高齢者体験グッズを使って災害弱者の避難について体験した。
・大地震発生の際の行動についてワークショップを行い、専門家にアドバイスを受けながら検討結果をまとめ、防災葉書新聞で150周年の冊子で発表した。
 

        

 

ステージ④「守れ、正親。みんなの命を守るため、できることを実践だ。」
・小学校低学年を対象にこれまでの学習成果を伝える方法を「防災フェスタ」で行う街頭の銘板にクイズを記した「ミッションX」として計画した。
・フェスタは保護者や地域住民も参加して100人以上の大規模イベントとして実施して町中で楽しんだ。

 

        

ステージ⑤「こども防災隊発信」
・「もしも,二日後に大地震があることがわかっていたら」という仮定でどうすればよいかを考えた。

課題・苦労・工夫

工夫
・児童が自らがしたくなり体験を重ねことで切実感を持たせること、体験と楽しくなりのめりこむ体験の両方を組み合わせていくことを工夫した。

 

課題・苦労
・「防災マップ」は作成の時間が不足して発表するほどのクォリティーを出すことは難しかった。
・「もしも」と想定する際に、児童のそれぞれが考えていることの想定を揃えることが難しかった。
・「防災フェスタ」・「避難訓練」の準備は学習時間だけでは足りず、休み時間や放課後にも取り組んだが、教員にも休日出勤を依頼しなければできなかったことが問題だった。来年にはPTA等にも支援の要請を検討している。

得られた成果

・高齢者疑似体験により子供たちの思考が変化した。
・地元の問題点を知り、自分たちで様々な方策を考え、実践することで,自己肯定感や自己有用感を味わうことができた。
・今後の自分たちのするべきことにまで目を向けていくことができた。
・地元は応援だけでなく,逆に刺激を受けてくくれた。
・ミッションXを企画し,保護者・児童・幼児などだけでなく地域の住民も参加してもらうことで、地域に防災の対策など努力されていること、自分たちの命は自分たちで守らなければいけないことなどを伝えられた。

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
学校防災担当 辻元 博子 京都市立正親小学校 防災対策情報推奨用(試験ページ)
学校防災担当 葉 武 京都市立正親小学校
学校防災担当 佐加 恵 京都市立正親小学校
関係者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
地域関係者 なし 京都市上京消防署北野出張所
地域関係者 野村 重夫 正親消防分団
地域関係者 平田幹生 上京区役所
事業者 なし サンワコン株式会社
地域関係者 相澤 恵 京都市役所都市計画局 まち再生推進室
専門機関 児島 薫 乾隆包括支援センター
地域関係者 なし 上京社会福祉協議会
関係者説明

京都市立正親小学校
5年生を中心とした取組
京都市の番組小学校,今年150周年を迎えました。路地がたくさんある密集市街地での防災に取り組みます。

 

京都市上京消防署北野出張所(木下)
AEDの使い方・消火器の使い方

 

正親消防分団 野村 重夫
地元の消防団の分団長

 

上京区役所 平田幹生係長
総務防災担当 

 

サンワコン株式会社
地域がお世話になっているコンサル会社

 

相澤 恵 京都市役所都市計画局 まち再生推進室
住みよいまちづくり・災害に強いまち・みち・家について

 

乾隆包括支援センター 児島 薫 センター長
お年寄りとはどんなことが困るのかをお話し

 

上京社会福祉協議会 桜井
高齢者体験

実践人数
20
実践開始日時 2019年04月01日
実践終了日時 2020年02月28日
実践地域
京都府
京都市上京区
実践場所
京都市立正親小学校 教室・校庭・地域の路地
参加対象
参加人数
50
報告資料・成果物

報告書全体(一括閲覧)京都市立正親小学校(全体).pdf
実践団体情報(概要)京都市立正親小学校0.pdf
プラン1京都市立正親小学校1.pdf
プラン2京都市立正親小学校2.pdf
プラン3京都市立正親小学校3.pdf
プラン4京都市立正親小学校4.pdf

使用経費

ぼぼ0円~200,000円

補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける 大いに
思考力・判断力・表現力を身に着ける 大いに
学びに向かう力・人間性を身に着ける 大いに
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
6 時間
実践の所要時間
6 時間
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等

消防士、PC、消防倉庫、AED、消火器、
左官・住宅関連専門家、
高齢者体験グッズ、防災ゲーム「ナマズの学校」

導入手順・工程表

京都市立正親小学校年間活動記録.pdf

関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
伝えたい相手 メッセージ
正親の地域住民全体

自助・共助の重要性と地域で顔と顔が近付く組織づくりをしていって欲しい

実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
三浦伸也
入力者 運営事務局
メモ
なし