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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

地下水位低下による液状化抑止対策工法

概要

ID 手法・事例00001002
タイトル 地下水位低下による液状化抑止対策工法
防災対策テーマ なし
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

2011年東北地方太平洋沖地震の際に液状化被害が広範囲に発生し,今後の大地震に備えた液状化抑止対策が求められている。

活動の概要 家に居住した状態で工事が可能で、地下水を排出する一方で、矢板で障壁をつくって地下水の流入を防ぐことで地下水位を低下させ、液状化を抑止する工法です。 従来、戸建て単位で行われた施工が街区単位で可能になり、施工費用が抑えられます。 砂層の下に粘土層がある地盤構造を有する地域で適用可能な手法です。

本手法を用いることによって、従来工法よりも住民が負担するコストが少なく液状化抑止対策ができる。

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

 対象とする街区の表層地盤を鋼矢板(こうやいた、シートパイル)によって囲い込み,その中の地下水を排水管を通してポンプアップにより排水し,地下水位を低下させ地震時の液状化を抑止する。適度な深度に粘性土の不透水層がある場合,矢板と不透水層により外部からの地下水の侵入を防ぐことができ,ポンプアップのコストも低く抑えられる。

 

【作業工程】

  1. 候補地住民に対する事前調査の説明会と合意
  2. 事前調査(地盤調査・地下水位計測など)
  3. 現場実証実験
  4. 本施工工事合意のための住民説明会
  5. 地下水位低下工法による本施工工事
  6. 施工状況の検証・改良
  7. 排水ポンプ等の管理(ランニングコスト)

 

 

課題・苦労・工夫

地盤改良等の手法では既存住宅地での施工が必要であったり、住民のコスト負担が大きく、全員の同意を得ることが困難であるなどの問題があったが、本手法では宅地一戸一戸での施工が不要であるため、住民負担も小さくできる。

  • 工法が適用可能な地盤構造に制限があるため,事前の地盤調査、地下水位計測が必要である。
  • 既存インフラを避けての工事が必要になる。
得られた成果
  • 住民の負担が少ない低コストな液状化抑止対策
  • 他地域へのノウハウの展開
実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
自治体防災担当者 なし なし 千葉大学大学院 工学研究科建築・都市科学専攻 准教授 関口 徹
関係者 なし
関係者説明
なし
実践人数
なし
実践開始日時 なし
実践終了日時 なし
実践地域
千葉県
千葉市美浜区
実践場所
なし
参加対象
参加人数
なし
報告資料・成果物
なし
使用経費
  • 事前調査(地盤調査,地下水位計測等)
  • 現場実証実験
  • 暗渠排水管
  • 囲い込みに用いる鋼矢板
  • 地下水位低下深度
  • ポンプ
補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
なし なし
実践の所要時間
なし なし
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等
なし
導入手順・工程表
  1. 住民説明会と事前調査の合意確認
  2. 事前調査(地盤調査,地下水位計測等)
  3. 現場実証実験
  4. 住民説明会と合意確認
  5. 本工事

液状化対策効果を模擬できる模型を作成し,住民説明会に使用する。

関連情報
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
堀込区防災会
入力者 運営事務局
メモ
なし