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国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)の「自然災害情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト」が主体となって作成している「地域防災Web」のページです。

富田地域防災マップ「とんだマップ」

概要

ID 手法・事例00001051
タイトル 富田地域防災マップ「とんだマップ」
防災対策テーマ なし
対策の種別
目的・背景(なぜ行ったのか)

これまで自主防災組織がほとんどなかった富田地域であるが、近年の地震に対する危機感の高まりなどを受けて、富田自治会連合のメンバーが中心となり、富田地域全域の防災組織として「富田自治会連合地区防災会」の立ち上げに向けた活動を行うこととなった。富田自治会連合のメンバーは、市営住宅の建替えを契機とした富田地域のまちづくり活動を市の支援を受けながら行っている「富寿栄住宅建替研究会」にも所属しており、研究会でも今後の地域のまちづくりテーマの1つとして防災が取り上げられていたため、研究会のメンバーと共同で今回の防災マップ作りに取り組むことにした。また、同時期に防災の授業を行っていた高槻市立富田小学校6年生とも協力してマップ作りを行うこととした。

 

 

 

活動の概要 なし

詳細

目次
  1. 内容
  2. 達成目標
  3. 達成度
  4. 必要条件
  5. 関連情報
  6. メッセージ
  7. 手法・事例の属性
内容
内容・方法

①現在、災害時の避難路が決められていないため、地域住民が安全に逃げるための道しるべとなる「避難時に重要な道」を作成しました。「避難時に重要な道」を決めるために、災害時に「危ないところ」や「すぐに逃げ込める場所」(初期避難ができる場所)なども盛り込んで地域で共有できるようなマップとしました。
また、防災倉庫、防火水槽・消火栓、防災無線、スーパー・コンビニや医療機関等の場所など、災害発生時に重要と思われるものもマップに記し、地域の住民が知っておけるようにしました。
また、すでに自主防災組織を立ち上げている地域とそこで備蓄さえている備品を周知することで、今後の自治会単位での自主防災組織の立上げの促進を図っています。


②活動に当たっては、富寿栄住宅建替研究会の支援を行っている高槻市住宅課とまちづくりコンサルタントの方にサポートをしていただきました。
地域全体の防災意識を高める第1の取組みとして、防災上の地域課題、重要なこと等を共有しやすいマップの作成に取り組みました。はじめに複数の自治会や団体等が参加する防災会と研究会のメンバーで、各地区の情報を共有するためのワークショップを開きました。ワークショップでは、富田地域の防災上の特長について話し合いながら、自分たちの記憶だけをもとに仮の防災マップを作成しました。次に地域の子どもへの防災教育としての視点も取り入れて、富田小学校6年生と一緒に富田地域を歩き、危険な場所・安全な場所等を確認しました。まず、まちあるきで集めた情報をもとに小学生オリジナルの防災マップを作成し、保護者や地域の大人に向けた発表会を行い、意見交換を行いました。発表会後、小学生オリジナルの防災マップをもとに防災会と研究会のメンバーでe防災マップに落とし込み、地域の方々に向けたお披露目会を行いました。

 

 

 

 

課題・苦労・工夫

・マップ作りが住民の防災意識の高まりのきっかけになるよう、高齢者、小学生、その保護者世代が参加できるマップ作りの工程を取り入れた
・自主防災組織の立上げを誘発できるよう、すでに自主防災組織を立ち上げている地区を記載したり、自主防災組織が保有している防災備蓄品のリストを掲載した
・防災倉庫、防火水槽・消火栓、防災無線、スーパー・コンビニや医療機関等の場所など、災害発生時に重要と思われるものもマップに記し、地域の住民が知っておけるようにした
・避難時に重要な道を決める際には、①住民が使い慣れた道、②救急車等も通れる広い道、③高齢者等も歩きやすい平坦な道の視点を考慮した

 

危険な箇所であっても、個人の住宅や所有物に関する情報である場合は個人情報に該当する可能性があるため、マップに掲載できない

・できるだけ多くの住民がマップ作りに参加できる工程を取り入れること、及び完成したマップをできるだけ多くの住民が閲覧できるようにすることが重要

得られた成果

<直接の効果>
・住民自身がこれまで意識していなかった危険箇所や安全な場所を把握することができた
・危険な箇所の中にも、住民自身で改善することができるものがあるということがわかった(狭い路地での違法駐車、放置された空家、増築したベランダ、老朽化した看板など)
・避難所までの比較的安全な避難経路(「避難時に重要な道」)を明らかにすることができた
・これらの地域の情報を、住民同士で共有することができた
<間接の効果>
・マップの中に、すでに自主防災組織を立ち上げている地区を記載したり、自主防災組織が保有している防災備蓄品のリストを掲載したりしたことで、他の地区での自主防災組織の立上げの誘発が期待できる
・マップの作成の過程で、高齢者、小学生及びその保護者など幅広い世代が参加し、地域の防災情報に関する意見交換を行ったことで、住民自身の防災意識の高まりにつながった

実践者
種別 氏名 連絡先 グループ名 地域防災Web 連絡
地域防災リーダー なし なし 富田自治会連合地区防災会×富田小学校 代表 日置 孝文
地域防災リーダー なし なし 日置 孝文
関係者 なし
関係者説明
なし
実践人数
なし
実践開始日時 なし
実践終了日時 なし
実践地域
大阪府
高槻市
実践場所
なし
参加対象
参加人数
なし
報告資料・成果物
なし
使用経費 なし
補助金情報 なし
達成目標
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
達成度
知能・技能を身に着ける なし
思考力・判断力・表現力を身に着ける なし
学びに向かう力・人間性を身に着ける なし
施設・設備を整備する なし
必要条件
導入予算
なし
継続予算
なし
準備の所要時間
なし なし
実践の所要時間
なし なし
必要な場所
必要な能力、人材、機材、ツール、知識等
なし
導入手順・工程表
なし
関連情報 なし
メッセージ
メッセージ
なし
実践事例の属性
対象ハザード
対象リスク
なし
固有災害名称
なし
入力者グループ
名前など 地域防災Web
堀込区防災会
入力者 運営事務局
メモ
なし