2021年4月9日、16日
片瀬地区人材・情報バンクセンターと片瀬公民館の共同開催にて「龍とドラゴンを旅する」の講演会が催されました。
定員25名を超える申し込みを頂き、1日目は座学、2日目は散策をしながら癒しの芸術を求めて片瀬地区を歩きました。
1日目(2021年4月9日 午前10時)
片瀬公民館ホールにて座学。
神話や伝説の中の生き物として描かれる龍やドラゴン。
芸術作品の中にもその姿はよく見かけられ、実は片瀬地区にも多くの龍の芸術が存在するのです。
みんなで片瀬の龍を探しに行きましょう!
JJBC登録会員である松木謙一先生(駒沢大学講師)のとても楽しい講義です。
受講された皆さんも学生時代に戻ったように真剣なまなざしです。
神奈川の寺院総数1900余りのうち龍の付く寺は、51で全体の約3%弱で、多い順に曹洞宗、臨済宗となり、全体の65%を禅宗が占めている。
藤沢市では龍口寺(日蓮宗)と泉竜寺(浄土宗)の二つ。
東洋の龍と西洋のドラゴンについて。
東洋の龍は、雨・海・川・湖・沼など水に関係するが、西洋の龍は関連性が薄い。
龍と竜どちらが正字?
竜は龍の略字であるが、古字でもある
等々、面白い視点での講義に引き込まれました。
2日目(2021年4月16日 午前9時)
片瀬地区散策
お天気にも恵まれ、前週、座学で学んだことを実際に見て歩きました。
まずは常立寺
常立寺と言えば七代将軍徳川家継が亡くなった際に上野の寛永寺に建立された石灯籠が境内にあります。
正面の本堂には向拝に龍の彫刻、左右に唐獅子がみられました。
片瀬地区ボランティアセンターでは、内部の様子を見学し片瀬地区社会福祉協議会澁谷会長から、活動内容の説明を伺いました。
「高齢者から赤ちゃんまで“誰でも気軽に立ち寄れる”居場所事業や各種相談事業を通じて、地域の交流スペース・憩いの場として片瀬の皆さまから親しまれています。
また、民間交番として、登下校時の見守り活動もしています。」
お手伝いしてくださるボランティアも随時募集しています。
龍口明神社旧社
かつて五頭龍伝説にかかわる龍口明神社があった場所。
鎌倉市の飛び地で、津1番地となる。
昭和53年に龍の胴体に位置する腰越の蟹田ヶ谷に移転。
龍口寺仁王門
天井に大きな龍の彫刻が!
山門には「覆水盆に返らず」の故事が表現された8面の彫刻等があり、境内に入る前から興味深々の参加者の皆さんでした。
大本堂
正面から見てどこに龍がいるのか数えました。
いろいろな龍がいました。
入り口の額には八龍が彫刻されていました。
松木先生の熱いお話に引き込まれます。
五重塔
現在の竹中工務店につながる竹中和泉藤原正信宮大工により建立されたそうです。
七面堂 堂前のとぐろを巻く龍
仏舎利塔
龍口寺の裏の山道を登ったところにあります。
ここまで来るのは初めての参加者もいました。
片瀬地区を一望できる高台にあり、ゆっくり景色を眺めていました。
龍口寺から片瀬山公園へ移動します。
ボランティア活動としてウォーキングをしながらごみ拾いをしました。
片瀬地区生活環境協議会の村越会長と藤原副会長が協力してくださいました。
踊り念仏がおこなわれた一遍上人地蔵堂跡を経由して、片瀬カトリック教会へ向かいました。
カトリック片瀬教会
最後は片瀬教会です。全国で3つある純日本風建築のうちの1つです。
長椅子に座り、宗教音楽を聴きました。
目を閉じて癒しの音楽を聴き、気持ちもゆったり落ち着きます。
今日のために特別に展示された長谷川路可画伯「エジプト避行」や、両壁面の14枚の淡彩画「十字架の道行き」を鑑賞し、静かな時間を楽しみました。