2月8日(土)午前9時~12時まで今期2回目の「AED 使えますか⁈~いざという時のための救急救命講習」(防災部主催)が「アネシス鵠沼集会室」(11組)で実施され、今冬一番の強烈寒波にもかかわらず18名が参加しました。今回の講習会は藤沢市消防局(南消防署苅田出張所)救急救命士の吉川修平さんと藤沢市救命普及指導員で看護師の和田未奈さんを講師に迎え、「救命講習テキスト=あなたが救命リレーの第一走者」(編集:ふじさわ救命普及推進会、監修:藤沢市医師会・藤沢市消防局)をもとに「1次救命処置の流れ=成人の人形を使用し、心肺蘇生法とAEDの使い方等」を学びました。まずビデオを見ながら30分ほどの座学からスタート。続いて講師の吉川さんと和田さんの指導を受けながら、参加者も1次救命処置の流れ:「倒れている人を発見」→「安全の確認・大出血の確認」→「反応の確認」→「119番通報とAEDの手配」→「呼吸の確認」→「胸骨圧迫の手技ならびに気道確保・人工呼吸」を訓練機材の人形を使い体験しました。体験ではまず指先確認よろしく「周囲の安全確認」、人形の耳元に小さな声から徐々に大きく3度「大丈夫ですか?」の声がけ、周りの人に「119番通報お願いします!」「AED手配お願いします!」と指示、そして「呼吸確認・胸骨圧迫の手技・気道確保・人工呼吸」となりました。特に「胸骨圧迫」は1分間に100~120回のテンポで胸骨の下半分を30回圧迫するためなかなかの重労働です。実際、救急車が到着するまでの時間はケースバイケースで、それまでは胸骨圧迫を続けなければならず、やはり数人の協力が必要となります。そしてAEDの習得ですが今回は訓練用AED6台をお借りして、AEDの自動音声に従いながら操作手順を指導していただきました。(※オートショックAED操作は感電防止のため必ず傷病者から離れてください。)(南橘町内会のAEDは天理教会防災倉庫の1台です。近隣ではもみじ幼稚園と鵠沼中学校にも設置。)また「気道異物除去法」「止血法」の指導もあり、とても内容の濃い実技指導となりました。最後に吉川さんから「1次救命処置・応急手当の法的責任について」「藤沢市内のAEDに関する情報=ふじさわAEDで検索」「Live119映像通報システム」「バイスタンダー見舞金制度」「救急車の適正利用について」ほか救急現場でのリアルなお話も聞かせていただきました。
吉川さんと和田さんの親切丁寧な指導で「1次救命処置の流れ」が良くわかり、参加された皆さんからも様々な質問があり充実した「救急救命講習」となりました。尚、本日参加の皆さんには後日「修了証」が渡されます。吉川さん・和田さんご指導ありがとうございました。皆さん、長時間にわたり大変お疲れ様でした。防災部さんありがとうございました。
私たちの目の前にいる人が突然倒れ、119番通報し救急隊が到着するまでの「一次救命処置」が何より重要です。「一次救命処置」を行い、傷病者の血液を循環させ現状より悪化させずに救急隊に引き継ぐことが「救命そして傷病者の早期の社会復帰」につながります。そのような現場に居合わせたら、まず周囲の安全を確認したうえで、冷静に周囲の人に協力をもとめ119番通報・AED手配(ふじさわAEDで検索)をしましょう。そして胸骨圧迫・AED操作など出来る処置をして救急隊の到着を待ちましょう。「一次救命処置」により救命率も格段に高まるそうです。勇気をもって「一次救命処置」を行うためにも「救急救命講習」の必要性を痛感しました。
南橘町内会防災部は「AEDを使う救急救命講習」を今期の重点目標とし「講習会」を開催してきました。また「救急救命講習は技術の維持・向上を図るため、3年間隔で定期的に再受講」することが薦められています。南橘町内会防災部も引き続き「救急救命講習」を開催しますので、受講したことのある方も初めての方も是非受講しましょう。
参考:セコム AED スキルアップサービス『ウェブ講習』 https://aed.secom.co.jp にアクセス。もしくは『セコム AED スキルアップ』で検索後『ウェブ講習』画面に進み ID:skillup PW:TD634774 を入力します。※南橘町内会設置AEDは『AED3100』です。
写真下段左から和田さん、吉川さん