ウトロ地区の自治会と様々な地域コミュニティが参加し、津波、土砂災害を対象に、地区防災計画を作るワークショップを行いました。ワークショップでは、災害時に共通の課題を整理し、対策案を検討しました。
日時:平成30年9月17日(月祝)18:00~20:30
場所:斜里町ウトロ漁村センター
協力:(株)ドーコン、(株)北未来技研、防災科学技術研究所、国土防災技術(株)、ほか
内容
ワークショップでは、まず、防災科研から、平成30年北海道胆振東部地震を参考に、ウトロ地域の災害特徴について説明がありました。9月6日に発生した北海道胆振東部地震による住家や土砂災害等の被害を踏まえ、ウトロ地域における地震と津波のリスクを確認しました。
- 今回の地震では、耐震補強済みの住宅が多かったため家屋が倒壊している例は少ないが、家具転倒による被害が多かった。家屋は地震に伴う土砂災害によって多くの被害が生じた。
- 厚真町の地すべりは、台風の大雨により緩んでいた火山灰地質のもろい地盤が、地震で崩れたことにより発生した。
- ウトロ香川にも厚真町と同様に、火山灰層があり高原では地盤が風化している可能性があるので、地震(津波を伴う)が発生したとき、避難所(高台)への避難路周辺に土砂災害の危険性が潜んでいる。実質は、ボーリング実施個所が少なく、現状ではわからないことが多い。
次に、夏と冬の津波避難を考えるワークショップ(跡見学園女子大学 鍵屋教授)を行いました。「人は逃げないものである」ことを前提とし、参加者が主役となって自由に意見交換しながら避難のルールづくりを行いました。
ディスカッションテーマ(1)夏 |
大勢の観光客がいる夏の休日。突然の大地震!地域住民(高齢者等を含む)、観光客の命を守るためにどうしますか?
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ディスカッションテーマ(2)冬 |
極寒で大嵐の冬。突然の大地震!地域住民、観光客の避難と、停電時の避難生活のためにどうしますか?
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